11日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり140銘柄、値下がり83銘柄、変わらず2銘柄となった。
前日10日の米国株式市場は堅調に推移。対中通商協議の行方を睨むなか、協議の進展期待を受けた買いに加え長期金利の低下も支援して相場は終日底堅く推移した。終盤にかけて、商務長官が協議を巡り「順調に進行している」とし、本日中にも終了することを期待していると言及すると、楽観的見方が一段と強まって終了した。
米株式市場の動向を横目に、11日の日経平均は219.59円高の38431.10円と4日続伸して取引を開始した。ただ、朝方の買い一巡後は戻り待ちの売りなどが出て指数は次第に上げ幅を縮小。その後は38400円付近でもみ合う展開となった。米半導体関連銘柄の上昇が東京市場でも半導体関連株のポジティブ要因となったほか、円相場や米長期金利が落ち着いた動きだったことも安心感を誘った。ただ、心理的節目の38500円近辺では利益確定売りや戻り待ちの売りが広がった。また、主要7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせて開かれると見られる日米首脳会談の動向、今晩には米国で5月の米消費者物価指数(CPI)が発表されることから様子見姿勢も強かった。
大引けの日経平均は前日比209.68円高の38421.19円となった。東証プライム市場の売買高は16億1983万株、売買代金は4兆483億円だった。業種別では、パルプ・紙、金属製品、サービス業が上昇した一方で、その他製品、保険業、非鉄金属が下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は70%、対して値下がり銘柄は26%となっている。
値上がり寄与トップは東エレクとなり1銘柄で日経平均を約113円押し上げた。同2位はソフトバンクGとなり、リクルートHD、TDK、信越化、ディスコ、アドバンテストなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはコナミGとなり1銘柄で日経平均を約19円押し下げた。同2位は任天堂となり、ファーストリテ、ソニーG、バンナムHD、東京海上、フジクラなどがつづいた。
*15:00現在
日経平均株価 38421.19(+209.68)
値上がり銘柄数 140(寄与度+349.34)
値下がり銘柄数 83(寄与度-139.66)
変わらず銘柄数 2
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 24880 1140 113.76
ソフトバンクG 8080 171 34.13
リクルートHD 8530 228 22.75
TDK 1581 38 18.96
信越化 4672 78 12.97
ディスコ 34900 1800 11.97
アドバンテ 8341 37 9.85
京セラ 1718.5 27 7.18
良品計画 6300 183 6.09
レーザーテック 15315 415 5.52
日東電工 2677 32 5.32
ソシオネクスト 2463.5 145 4.82
三越伊勢丹HD 2358 128 4.26
ファナック 3833 23 3.83
富士フイルム 3204 35 3.49
村田製作所 2163.5 42.5 3.39
SCREEN 10950 245 3.26
安川電機 3373 86 2.86
ニデック 2894.5 53.5 2.85
ミネベアミツミ 2037 78 2.59
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
コナミG 19840 -575 -19.13
任天堂 11665 -440 -14.64
ファーストリテ 48430 -160 -12.77
ソニーG 3747 -53 -8.81
バンナムHD 4628 -87 -8.68
東京海上HD 6001 -154 -7.68
フジクラ 6680 -199 -6.62
三菱重工業 3276 -127 -4.22
第一三共 3615 -35 -3.49
日野自動車 367 -80 -2.66
ダイキン工業 16490 -80 -2.66
KDDI 2425 -6.5 -2.59
住友電気工業 2919.5 -77 -2.56
IHI 14555 -770 -2.56
トレンドマイクロ 10805 -75 -2.49
MS&AD 3377 -72 -2.16
中外製薬 7635 -21 -2.10
クレディセゾン 4050 -60 -2.00
三井不動産 1347 -19.5 -1.95
7&iHD 2200 -19.5 -1.95