16日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり172銘柄、値下がり50銘柄、変わらず3銘柄となった。
前週末13日の米国市場は軟調に推移。イスラエルのイラン空爆を受け中東情勢悪化を警戒した売りが加速。その後、ミシガン大消費者信頼感指数の改善や期待インフレ率の低下を好感して売りが一段落したが、中盤にかけてイランによるイスラエル報復ミサイル攻撃開始を受けて再び売りが加速した。イスラエルが市民を対象にしたイランの報復攻撃を「レッドラインを超えた」と非難したため状況悪化を警戒し、終盤にかけ下げ幅を拡大。
米株式市場の動向を横目に、6月16日の日経平均は前営業日比222.61円高の38056.86円と反発してスタートした。朝方の買い一巡後は前引けにかけて上値の重い展開となっていたが、後場からはじりじりと上げ幅を広げて本日高値付近で取引を終了した。中東情勢を巡る警戒感は依然として残るものの、外国為替市場で朝方から円安方向に振れていたことが追い風となった。また、トランプ米大統領がG7サミット期間中に新たな貿易合意を結ぶ可能性を示唆したと伝わるなか、リバウンド狙いの買いも入った可能性がある。
大引けの日経平均は前日比477.08円高の38311.33円となった。東証プライム市場の売買高は16億60万株、売買代金は4兆712億円だった。業種別では、卸売業、非鉄金属、繊維製品が上昇した一方で、石油・石炭製品、精密機器、パルプ・紙が下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は69.5%、対して値下がり銘柄は26.5%となっている。
値上がり寄与トップはアドバンテスト、同2位はソフトバンクGとなり、2銘柄で日経平均を約259円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップはアドバンテストで9.63%高、同2位は東京電力HDで4.66%高だった。
一方、値下がり寄与トップはダイキン、同2位はネクソンとなり、2銘柄で日経平均を約18円押し下げた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップはネクソンで4.47%安、同2位はルネサスで2.38%安だった。
*15:30現在
日経平均株価 38311.33(+477.08)
値上がり銘柄数 172(寄与度+525.79)
値下がり銘柄数 50(寄与度-48.71)
変わらず銘柄数 3
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
アドバンテ 9323 819 217.93
ソフトバンクG 8499 207 41.31
ファーストリテ 46900 480 38.32
東エレク 24015 215 21.45
コナミG 20815 290 9.65
ディスコ 34550 1420 9.45
TDK 1511.2 18.5 9.23
ホンダ 1434.5 41 8.18
良品計画 6495 238 7.92
味の素 3698 94 6.25
トレンドマイクロ 10755 175 5.82
7&iHD 2221 54.5 5.44
ファナック 3850 29 4.82
KDDI 2438 12 4.79
豊田通商 2999.5 48 4.79
伊藤忠商事 7461 135 4.49
三井物産 2971.5 66 4.39
三菱商事 2889 43.5 4.34
任天堂 11945 130 4.32
セコム 5415 63 4.19
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ダイキン工業 16275 -310 -10.31
ネクソン 2722.5 -127.5 -8.48
日東電工 2597 -24.5 -4.07
テルモ 2596.5 -12.5 -3.33
HOYA 16480 -180 -2.99
第一三共 3495 -22 -2.20
ニトリHD 14305 -100 -1.66
SMC 52070 -480 -1.60
ルネサスエレクトロ 1865.5 -45.5 -1.51
大塚HD 7213 -38 -1.26
バンナムHD 4817 -12 -1.20
リクルートHD 7939 -9 -0.90
エーザイ 4030 -24 -0.80
富士フイルム 3106 -6 -0.60
京成電鉄 1358.5 -11.5 -0.57
ENEOSHD 726 -16.5 -0.55
アステラス製薬 1385.5 -3 -0.50
資生堂 2420 -13 -0.43
武田薬品工業 4336 -13 -0.43
日本航空 2783 -12.5 -0.42