19日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり62銘柄、値下がり159銘柄、変わらず4銘柄となった。
前日18日の米国株式市場はまちまち。中東問題で外交的解決への期待に買戻しが優勢となった。その後、連邦準備制度理事会（FRB）が市場予想通り政策金利据え置きを決定、金融当局者が依然年2回の利下げ予想を維持したため利下げ期待に伴う買いがさらに強まったが、同時に、パウエル議長が会見で今後数カ月のインフレを想定していると警告すると、金利上昇を嫌気しダウは下げに転じ、主要指数は高安まちまちで終了した。
米株式市場の動向を横目に、19日の日経平均は4日ぶりに反落して取引を開始した。朝方の売り一巡後は落ち着きを取り戻し、指数も38600円付近で横ばい推移となった。ただ、買い手に乏しく終盤にかけてやや下げ幅を広げる動きを見せ、本日安値で取引を終了した。中東情勢の緊迫度が増しており、地政学リスクの高まりが意識されて投資家心理を慎重にさせた。さらに、日経平均は昨日までの3日続伸で1000円を超す上げとなったことから、目先的な利益確定売りも出やすかった。積極的に買い進む材料も乏しく、終日軟調に推移した。
大引けの日経平均は前日比396.81円安の38488.34円となった。東証プライム市場の売買高は14億3226万株、売買代金は3兆6462億円だった。業種別では、医薬品、電気機器、輸送用機器が下落した一方で、水産・農林業、陸運業、小売業が上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は40.4％、対して値下がり銘柄は54.7％となっている。
値下がり寄与トップは東エレクとなり1銘柄で日経平均を約73円押し下げた。同2位はアドバンテストとなり、ファーストリテ、トレンド、ファナック、ソニーG、信越化などがつづいた。
一方、値上がり寄与トップはソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を約10円押し上げた。同2位はコナミGとなり、良品計画、フジクラ、イオン、ソシオネクスト、7＆iHDなどがつづいた。
*15:00現在
日経平均株価 38488.34(-396.81)
値上がり銘柄数 62(寄与度+69.53)
値下がり銘柄数 159(寄与度-466.34)
変わらず銘柄数 4
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 8746 55 10.98
コナミG 21970 285 9.48
良品計画 6683 183 6.09
フジクラ 6898 118 3.92
イオン 4576 93 3.09
ソシオネクスト 2671.5 78 2.59
7＆iHD 2257 23.5 2.34
ルネサスエレクトロニ 1935 66.5 2.21
豊田通商 3130 22 2.20
大和ハウス工業 4949 58 1.93
日本製鋼所 8131 261 1.74
ネクソン 2824.5 26 1.73
メルカリ 2858 50 1.66
三越伊勢丹HD 2302 46 1.53
丸井G 3081 44 1.46
ZOZO 1539.5 14.5 1.45
三菱重工業 3541 43 1.43
コムシスHD 3310 35 1.16
JR東海 3194 49 0.81
東宝 8355 229 0.76
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 24000 -735 -73.34
アドバンテ 9431 -232 -61.73
ファーストリテ 46880 -440 -35.12
トレンドマイクロ 9972 -913 -30.37
ファナック 3741 -97 -16.13
ソニーG 3690 -93 -15.47
信越化 4430 -89 -14.80
リクルートHD 7904 -128 -12.77
中外製薬 7209 -91 -9.08
ディスコ 35710 -1230 -8.18
TDK 1534 -15 -7.48
第一三共 3380 -74 -7.38
トヨタ自動車 2525.5 -43.5 -7.23
SMC 50510 -2020 -6.72
レーザーテック 15690 -460 -6.12
SCREEN 10635 -445 -5.92
京セラ 1704.5 -22 -5.85
ダイキン工業 16055 -165 -5.49
オリンパス 1882 -41 -5.45
日立建機 4206 -163 -5.42