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日経平均は大幅続伸、4万円台に復帰

 日経平均は大幅続伸。630.78円高の40215.36円(出来高概算9億3457万株)で前場の取引を終えている。

 前日26日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は404.41ドル高の43386.84ドル、ナスダックは194.36ポイント高の20167.91で取引を終了した。トランプ大統領が次期連邦準備制度理事会(FRB)議長を早期指名するとの報道を受け、利下げ期待が再燃。金利低下が支援し、終日買いが先行した。金利安に加え、半導体のエヌビディア(NVDA)の上昇がけん引し、ナスダックも続伸、相場を一段と押し上げ、終盤にかけ上げ幅を拡大した。

 米株市場を横目に、本日の日経平均は281.78円高の39866.36円と4日続伸して取引を開始。その後も買い優勢の展開が続いて、1月27日以来5カ月ぶりに4万円台を回復した。中東情勢や米関税政策を巡る懸念の後退が国内の投資家心理にポジティブに働く中、米主要株価指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなったほか、米長期金利が低下したことも安心感となった。

 個別では、レーザーテックや東エレクなどの一部の半導体関連株、川崎重工業やIHIなど一部の防衛関連が堅調に推移。また、ファーストリテ、ソフトバンクグループ、トヨタ自動車、フジクラ、任天堂、サンリオ、ソニーグループ、キーエンスなどが上昇した。ほか、アドバンスクリエイト、芝浦メカトロニクス、シンフォニアテクノロジーなどが値上がり率上位となった。

 一方、みずほ、JT、アドバンテストなどが下落した。また、有価証券報告書の提出期限延長を申請したニデックが軟調推移。ほか、いちごグリーン、マーケットエンタープライズ、And Doホールディングスなどが値下がり率上位となった。

 業種別では、輸送用機器、電気機器、非鉄金属などが値上がり率上位、鉱業、食料品、医薬品などが値下がり率上位に並んでいる。

 後場の日経平均はじり高基調を継続か。中東情勢の落ち着き、米政府と中国が貿易交渉で合意したと伝わり今後の貿易交渉の進展期待も広がる中、米国の利下げ再開期待など、買い手優位の状況が続きそうだ。ただ、本日までの大幅高を受けて、週末要因に加えて高値警戒感が意識されると利益確定売りも出やすいか。後場も堅調な値動きが続くか注目しておきたい。

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