30日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり157銘柄、値下がり64銘柄、変わらず4銘柄となった。
前週末27日の米国市場は堅調に推移。政府が通商交渉の合意に向けた進展に楽観的見解を示し、終日買いが先行した。S＆P500種指数やナスダックは日中過去最高値を更新。トランプ大統領がカナダとの通商交渉を速やかに終了すると発表し、警戒感から相場は伸び悩んだがプラス圏を維持した。米株市場を横目に、本日の日経平均は大幅に5営業日続伸でスタート。買い一巡後は本日高値付近でもみ合っていたが、後場途中からじりじりと上げ幅を縮小する展開となった。米株高の流れから値がさの半導体関連中心に上昇基調を維持、1月高値の40288.80円、昨年12月高値40398.23円を突破して引き続き投資家心理も改善した。また、7月9日の関税交渉期限を巡って、ベッセント米財務長官が期限を延長する可能性を示唆したことも、ひとまずの安心材料となった。ただ、為替市場でドル円相場が円高基調となっていることは国内輸出関連株の重石に。また、前週の日経平均の上昇幅は年初来で最大となっており、目先的には短期的な過熱警戒感が生じて、値がさ株中心に利食い売りや月末とあって持ち高整理の売りも出やすかった。
大引けの日経平均は前日比336.60円高の40487.39円となった。東証プライム市場の売買高は20億7615万株、売買代金は5兆6107億円だった。業種別では、電気・ガス業、情報・通信業、鉱業などが値上がり率上位、輸送用機器、非鉄金属、電気機器などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライム市場の値上がり銘柄は54.8％、対して値下がり銘柄は40.2％となっている。
値上がり寄与トップはソフトバンクG、同2位はファーストリテとなり、2銘柄で日経平均を約114円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップは東京電力HDで6.12％高、同2位はオリンパスで5.60％高だった。
一方、値下がり寄与トップはテルモ、同2位はソニーGとなり、2銘柄で日経平均を約25円押し下げた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップは川崎重工で2.90％安、同2位は日本製鋼所で2.77％安だった。
*15:30現在
日経平均株価 40487.39(+336.60)
値上がり銘柄数 157(寄与度+404.11)
値下がり銘柄数 64(寄与度-67.51)
変わらず銘柄数 4
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 10515 435 86.81
ファーストリテ 49520 350 27.94
ダイキン工業 17025 680 22.62
アドバンテ 10655 70 18.63
東エレク 27680 165 16.46
KDDI 2480 39.5 15.77
オリンパス 1715 91 12.11
日東電工 2791.5 69 11.48
バンナムHD 5171 110 10.98
TDK 1695.5 20 9.98
リクルートHD 8535 97 9.68
任天堂 13880 250 8.32
第一三共 3365 68 6.79
塩野義製薬 2594 59.5 5.94
信越化 4772 34 5.65
コナミG 22815 140 4.66
ファナック 3940 27 4.49
キッコーマン 1338 27 4.49
イオン 4420 131 4.36
ディスコ 42630 610 4.06
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
テルモ 2650 -57.5 -15.30
ソニーG 3730 -60 -9.98
トヨタ自動車 2493 -34 -5.65
ホンダ 1394.5 -26.5 -5.29
日立製作所 4205 -75 -2.49
SUBARU 2515.5 -61.5 -2.05
キーエンス 57840 -590 -1.96
レーザーテック 19410 -135 -1.80
SCREEN 11760 -130 -1.73
日本製鋼所 8271 -236 -1.57
三菱重工業 3610 -34 -1.13
スズキ 1743 -8.5 -1.13
JPX 1460.5 -16.5 -1.10
川崎重工業 10900 -325 -1.08
IHI 15640 -295 -0.98
太陽誘電 2535 -28 -0.93
デンソー 1950.5 -7 -0.93
フジクラ 7571 -28 -0.93
良品計画 6925 -26 -0.86
住友金属鉱山 3560 -50 -0.83