前日3日の米国株式市場は上昇。雇用統計が予想外に強まったことを好感。通商交渉の進展やトランプ政権の大型減税成立期待を受けた買いが引き続き支援し、相場は終日堅調に推移した。独立記念日祭日の前日で短縮取引となる中、終盤にかけて上げ幅を拡大、ナスダックやS&P500種指数は連日で過去最高値を更新した。好調な米株市場を横目に、本日の日経平均は続伸して取引を開始した。朝方の買い一巡後は、指数は急速に上げ幅を縮小してマイナス圏に転落、その後プラス圏に浮上した。ただ、後場は再度マイナス圏に転落する場面も見られ、前日終値を挟んでもみ合う展開となった。朝方に4万円台に乗せる場面がみられたが、利益確定や戻り待ちの売りも目立ち、トランプ米政権の相互関税の上乗せ分の停止期限を9日に控え、日米関税交渉の先行き不透明感が引き続き投資家心理の重石となった。また、本日の米株市場は独立記念日のため休場となるため、週末要因も相まって後場は手掛かり材料に乏しかった。
大引けの日経平均は前日比24.98円高の39810.88円となった。東証プライム市場の売買高は15億5102万株、売買代金は3兆8803億円だった。業種別では、電気・ガス業、銀行業、証券・商品先物取引業などが値上がり率上位、海運業、鉄鋼、非鉄金属などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライム市場の値上がり銘柄は48.2%、対して値下がり銘柄は46.5%となっている。
個別では、三菱UFJFGや三井住友FGなどの銀行株が堅調に推移。また、ソフトバンクグループ、アドバンテスト、東エレク、ソニーグループ、信越化学、ダイキン、任天堂、キーエンス、良品計画などが上昇した。また、大幅増益決算や株式分割を好感された霞ヶ関キャピタルが大幅高、キユーピー、東洋エンジニア、クスリのアオキHDなどが値上がり率上位となった。
一方、川崎重工業や三菱重工業、IHIなどの防衛関連が軟調に推移。また、サンリオ、レーザーテック、ディスコ、トヨタ自動車、郵船、ファーストリテ、ソシオネクスト、日立などが下落した。ほか、キオクシアホールディングス、メドレー、宮越ホールディングス、などが値下がり率上位となった。