16日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり80銘柄、値下がり141銘柄、変わらず4銘柄となった。
前日15日の米国株式市場はまちまち。消費者物価指数（CPI）で警戒されたほどインフレの高騰が見られなかった。同時に、トランプ政権の関税策の影響による一部価格上昇で、年内の利下げ期待が後退。ナスダックは半導体のエヌビディア（NVDA）の上昇がけん引し、終日堅調に推移、連日で史上最高値を更新。主要指数は高安まちまちで終了した。
米株市場を横目に、本日の日経平均は続伸して取引を開始した。その後は前日終値を挟んでもみ合う展開となったが、後場中ごろにかけて上げ幅を広げると一時39900円を超えた。ただ、買いは続かず大引けにかけて再度失速すると、小幅に反落して取引を終了した。昨日の海外市場で米長期金利が上昇。20日投開票の参院選で与党の苦戦が伝えられていることや日米関税交渉などを巡る不透明感が投資家心理を引き続き重くした。ただ、オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングの決算発表を控えて国内半導体株への物色が向かった場面が見られたほか、外為市場で前日大引け時点と比べ円安・ドル高方向に振れたことも下支え要因となった。
大引けの日経平均は前日比14.62円安の39663.40円となった。東証プライム市場の売買高は15億6937万株、売買代金は4兆3945億円だった。業種別では、不動産業、パルプ・紙、証券・証券先物取引業などが下落する一方で、その他製品、情報・通信業、食料品などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は34.9％、対して値下がり銘柄は61.1％となっている。
値下がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約33円押し下げた。同2位はTDKとなり、リクルートHD、レーザーテック、ダイキン、中外薬、ホンダなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップは東エレクとなり1銘柄で日経平均を約48円押し上げた。同2位はアドバンテストとなり、コナミG、第一三共、任天堂、アサヒ、ファナックなどがつづいた。
*15:00現在
日経平均株価 39663.40(-14.62)
値上がり銘柄数 80(寄与度+160.58)
値下がり銘柄数 141(寄与度-175.20)
変わらず銘柄数 4
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 27890 480 48.62
アドバンテ 11795 75 20.26
コナミG 20115 285 9.62
第一三共 3474 64 6.48
任天堂 12695 170 5.74
アサヒGHD 1893.5 55 5.57
ファナック 3764 32 5.40
イオン 4530 109 3.68
フジクラ 7955 105 3.55
ネクソン 2776.5 49.5 3.34
東宝 9191 904 3.05
豊田通商 3226 26 2.63
良品計画 6738 73 2.46
トレンドマイクロ 9510 68 2.30
野村総合研究所 5278 66 2.23
キッコーマン 1295 13 2.19
セコム 5249 31 2.09
オリンパス 1677 14 1.89
ニトリHD 13145 100 1.69
KDDI 2426 4 1.62
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 44510 -410 -33.22
TDK 1652 -35.5 -17.98
リクルートHD 7944 -131 -13.27
レーザーテック 18125 -945 -12.76
ダイキン工業 18210 -180 -6.08
中外製薬 6800 -49 -4.96
ホンダ 1502.5 -23.5 -4.76
ソニーG 3540 -26 -4.39
信越化 4614 -23 -3.88
トヨタ自動車 2509.5 -22.5 -3.80
ソフトバンクG 10450 -15 -3.04
オムロン 3762 -83 -2.80
武田薬品工業 4375 -70 -2.36
東京海上HD 5841 -46 -2.33
資生堂 2400 -65 -2.19
荏原製作所 2810 -59.5 -2.01
三井不動産 1343 -19.5 -1.98
ローム 1877.5 -58.5 -1.98
メルカリ 2376 -52.5 -1.77
ヤマハ発動機 1064.5 -17.5 -1.77