24日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり207銘柄、値下がり16銘柄、変わらず2銘柄となった。
日経平均は大幅続伸。812.18円高の41983.50円（出来高概算11億0614万株）で前場の取引を終えている。
前日23日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は507.85ドル高の45010.29ドル、ナスダックは127.33ポイント高の21020.02で取引を終了した。対日通商合意を好感し、寄り付き後、上昇。ベッセント財務長官が対中関税交渉も順調に進んでいることを明らかにすると投資家心理が一段と改善し、続伸した。中盤にかけ、トランプ政権が欧州連合（EU）と15％関税で合意に近いとの報道で期待感に買いがさらに加速し、相場は終盤にかけて上げ幅を拡大。ナスダックは過去最高値を更新し終了した。
米株市場を横目に、本日の日経平均は486.66円高の41657.98円と続伸して取引を開始した。日米関税交渉の妥結に続き、米国が相互関税を巡る交渉でEUや他の主要な貿易相手国とも合意に至るとの期待感が高まり、株価を支える要因となった。さらに、ここから発表が本格化する国内主要企業の4-6月期決算への期待感も株価下支え要因となった。「石破おろし」の動きが改めて報じられるなど、政局の不透明感は拭い切れていないものの、米関税の最悪シナリオ回避の安心から、日経平均は前場を通して上昇を続けた。
個別では、三菱UFJや三井住友などの銀行株が堅調に推移。また、良品計画、フジクラ、日立、ファーストリテイリング、ソフトバンクグループ、ソシオネクスト、ソニーグループなどが上昇した。ほか、25年1-6月期決算発表を好感されたブロンコビリーが大幅高、オービックビジネスコンサルタント、信越ポリマー、キヤノンMJなどが値上がり率上位となった。
一方、サンリオ、オリエンタルランドなどのIP関連株が軟調に推移。また、第一三共、楽天グループ、三井E＆S、三井海洋開発、メルカリなどが下落した。ほか、日本航空電子工業、ジェイテックコーポレーション、GMOフィナンシャルゲートなどが値下がり率上位となった。
業種別では、精密機器、ゴム製品、銀行業などを筆頭に全業種が上昇した。
値上がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約109円押し上げた。同2位はアドバンテストとなり、ソフトバンクG、リクルートHD、テルモ、ファナック、ダイキンなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはトレンドとなり1銘柄で日経平均を約1円押し下げた。同2位は第一三共となり、メルカリ、丸井G、OLC、オムロン、クレセゾンなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 41983.5(+812.18)
値上がり銘柄数 207(寄与度+818.69)
値下がり銘柄数 16(寄与度-6.51)
変わらず銘柄数 2
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 48230 1350 109.40
アドバンテ 11645 235 63.48
ソフトバンクG 12120 295 59.76
リクルートHD 8820 401 40.62
テルモ 2585 109.5 29.58
ファナック 4436 166 28.02
ダイキン工業 19635 635 21.44
ソニーG 3809 117 19.75
TDK 1850 35 17.73
信越化 5007 94 15.87
KDDI 2516.5 38 15.40
HOYA 19470 880 14.86
東エレク 28160 140 14.18
日東電工 3115 80 13.51
富士フイルム 3200 124 12.56
中外製薬 7240 123 12.46
コナミG 20600 345 11.65
フジクラ 8670 311 10.50
バンナムHD 4887 102 10.33
良品計画 7084 284 9.59
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
トレンドマイクロ 9469 -45 -1.52
第一三共 3631 -13 -1.32
メルカリ 2412.5 -36 -1.22
丸井G 3007 -16 -0.54
オリエンタルランド 3248 -9 -0.30
オムロン 3973 -9 -0.30
クレディセゾン 3993 -8 -0.27
住友ファーマ 1098 -7 -0.24
京成電鉄 1271.5 -3.5 -0.18
ディー・エヌ・エー 2434.5 -15.5 -0.16
大林組 2210 -4.5 -0.15
楽天グループ 797.5 -4.5 -0.15
パナHD 1504.5 -1.5 -0.05
ヤマハ発動機 1154 -0.5 -0.05
アルプスアルパイン 1570 -1 -0.03
東武鉄道 2528.5 -4.5 -0.03