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日経平均は反落、短期的な過熱感広がる

前日24日の米国株式市場はまちまち。一部企業決算を嫌気した売りや、週次失業保険申請件数が4月来の低水準に達し労働市場の底堅さが示され、利下げ観測が後退するとダウは一段安となった。半導体のエヌビディア(NVDA)の上昇がけん引しナスダックは終日堅調に推移し、連日で過去最高値を更新し、主要指数は高安まちまちで終了した。米株市場を横目に、本日の日経平均は3日ぶり反落して取引を開始した。日経平均は昨日までの続伸で2000円を超す上げとなっており、短期的な過熱感から市場全体で利益確定売りが出やすかった。また、石破首相の進退をめぐる国内政局の不透明感が投資家心理を慎重にさせた。国内主要企業の4-6月期決算発表がここから本格化することから、好業績・好決算銘柄への物色意欲が株価下支え要因となるとの見方もあったが、週末要因も相まって終日売り手優位の状況で指数はじりじりと下げ幅を広げる展開となった。

 大引けの日経平均は前日比370.11円安の41456.23円となった。東証プライム市場の売買高は17億6754万株、売買代金は4兆5512億円だった。業種別では、化学、鉄鋼、輸送用機器などが値下がり率上位、倉庫・運輸関連業、海運業、鉱業などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライム市場の値上がり銘柄は45.8%、対して値下がり銘柄は50.3%となっている。

 個別では、トヨタ自動車、ホンダ、マツダなどの自動車関連株が軟調に推移。また、三菱UFJFG、ルネサスエレクトロニクス、サンリオ、東エレク、キーエンス、キヤノン、ソニーGなどが下落した。ほか、前日の決算発表を嫌気された信越化学が大幅安、メドピア、三菱自動車工業、アマノなどが値下がり率上位となった。

 一方、ディスコ、アドバンテスト、ソシオネクストなどの一部の半導体関連株が堅調に推移。また、フジクラ、ソフトバンクG、ニデック、古河電工、IHI、ニデックなどが上昇した。ほか、太平洋工業、マネーフォワード、三井松島HDなどが値上がり率上位となった。

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