前日7月31日の米国株式市場は下落。ダウ平均は330.30ドル安の44130.98ドル、ナスダックは7.22ポイント安の21122.45で取引を終了した。良好なハイテク決算を好感し、寄り付き後、上昇。その後、1日の高関税発動を控えた警戒感が強まったほか、トランプ大統領が製薬会社に対し値下げを要求する書簡を送付したことを明かにすると製薬関連株が売られ相場の重しとなり、ダウは大きく下落に転じた。終盤にかけナスダックも下落に転じ取引を終えた。米株市場を横目に、本日の日経平均は反落して取引を開始した。昨日の東京市場の取引終了後に、東エレクの業績予想下方修正、ソシオネクストの第1四半期大幅営業減益が発表されたこともあり、今日の東京市場で半導体関連株の株価押し下げ要因となった。一方、外為市場が円安・ドル高となったことや、4-6月期決算発表を迎える国内主要企業の好業績・好決算銘柄への物色意欲が下支えとなり、TOPIXプラス圏を維持、日経平均も下げ幅を縮小して取引を終了した。
大引けの日経平均は前日比270.22円安の40799.60円となった。東証プライム市場の売買高は22億1907万株、売買代金は5兆6149億円だった。業種別では、精密機器、電気機器、海運業などが値下がり率上位、電気・ガス業、陸運業、建設業などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライム市場の値上がり銘柄は80.1%、対して値下がり銘柄は17.9%となっている。
個別では、ディスコ、アドバンテスト、フジクラ、レーザーテックなどの半導体関連株が軟調に推移。また、日立、ソフトバンクG、古河電工、みずほ、SCREENホールディングスなどが下落した。ほか、前日決算の営業利益と配当見通しの大幅な下方修正を嫌気された東エレクが大幅安、デジタルアーツ、デジタルガレージなどが値下がり率上位となった。
一方、任天堂、コナミG、カプコンなどのゲーム関連株が堅調に推移。また、日本たばこ産業、良品計画、東京電力HD、トヨタ自動車、キーエンス、三菱電機などが上昇した。ほか、システナ、富士電機、亀田製菓などが値上がり率上位となった。