8日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり178銘柄、値下がり46銘柄、変わらず1銘柄となった。
前日7日の米国株式市場はダウ平均とS＆P500が反落した一方、ナスダックは最高値を更新して取引を終えた。背景には、新規失業保険申請件数の増加による雇用鈍化への懸念、インフレ見通しの上振れといった経済先行きへの警戒感があり、それでもテクノロジー株や利下げ期待がナスダックを支えた。ただし、ダウとS＆Pは景気敏感株の売りが優勢となり反落に至ったとの見方が強い。
米株式市場の動向を横目に、8日の日経平均は続伸して取引を開始した。朝方は米株高や利下げ期待を背景に幅広い銘柄に買いが先行した。寄付き後は為替の円安傾向も追い風となり、特に輸出関連に買いが波及した。自動車をはじめとする米国との関税を巡る懸念が後退したことが投資家心理を改善させた。後場には高値の42033.92円をつけ、その後はじり安となったが41800円台を維持し底堅さを見せた。
大引けの日経平均は前日比761.33円高の41820.48円となった。東証プライム市場の売買高は27億3959万株、売買代金は6兆7792億円だった。業種別では、ゴム製品、精密機器、その他製品などが値上がり率上位、繊維製品、医薬品、非鉄金属が値下がり率上位となっている。東証プライム市場の値上がり銘柄は65.7％、対して値下がり銘柄は30.5％となっている。
値上がり寄与トップはソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を約264円押し上げた。同2位はアドバンテストとなり、ファーストリテ、テルモ、東エレク、ソニーG、リクルートHDなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップは中外薬となり1銘柄で日経平均を約132円押し下げた。同2位はトレンドとなり、フジクラ、クラレ、SMC、第一三共、良品計画などがつづいた。
*15:00現在
日経平均株価 41820.48(+761.33)
値上がり銘柄数 178(寄与度+992.83)
値下がり銘柄数 46(寄与度-231.50)
変わらず銘柄数 1
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 13865 1305 264.38
アドバンテ 10485 375 101.29
ファーストリテ 46280 1130 91.57
テルモ 2735.5 205.5 55.51
東エレク 21290 270 27.35
ソニーG 3995 135 22.79
リクルートHD 8503 222 22.49
KDDI 2579 51 20.66
任天堂 14355 600 20.26
ダイキン工業 20050 485 16.38
トヨタ自動車 2773 93 15.70
ニトリHD 13335 870 14.69
TDK 1905 28 14.18
富士フイルム 3479 139 14.08
ホンダ 1606.5 61 12.36
豊田通商 3942 113 11.45
HOYA 19370 665 11.23
バンナムHD 5317 110 11.14
ブリヂストン 6549 293 9.89
コナミG 24560 290 9.79
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
中外製薬 6092 -1308 -132.49
トレンドマイクロ 8294 -602 -20.33
フジクラ 11095 -415 -14.01
クラレ 1670 -206 -6.96
SMC 50000 -1710 -5.77
第一三共 3550 -50 -5.06
良品計画 7217 -133 -4.49
野村総合研究所 6102 -126 -4.25
東レ 952 -101.9 -3.44
エムスリー 2169 -41 -3.32
資生堂 2565.5 -95.5 -3.22
大林組 2327.5 -94 -3.17
古河電気工業 8159 -907 -3.06
オムロン 3764 -77 -2.60
ニコン 1397.5 -73 -2.46
ディー・エヌ・エー 2270 -171 -1.73
住友電気工業 3928 -45 -1.52
ニデック 2882 -27.5 -1.49
DOWA 4981 -204 -1.38
日本製鋼所 9640 -187 -1.26