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前場に注目すべき3つのポイント~短期的には利益確定の売りが入りやすい~

20日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■短期的には利益確定の売りが入りやすい
■三信電気、2Q上方修正 営業利益 21億円←15億円
■前場の注目材料:三井物産、米社と共同で古典・量子ハイブリッド計算ソフト開発

■短期的には利益確定の売りが入りやすい

20日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうである。19日の米国市場はNYダウが10ドル高、ナスダックは314ポイント安だった。NYダウはホーム・デポが決算を受けて買われたことで下支えする格好だったが、ジャクソンホール会合でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控えるなかで、ハイテク株には持ち高調整の売りが広がった。シカゴ日経225先物は大阪比170円安の43390円。円相場は1ドル=147円50銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時43820円まで買われる場面もみられた。ただし、その後は軟化し、米国市場の取引開始後には一時43310円まで売られている。これまでボリンジャーバンドの+2σに沿ったトレンドを形成していたが、前日の下げで同バンドを割り込み、ナイトセッションでは+2σから下放れる形状となった。

昨日の日経平均株価は最高値を更新した後はこう着感が強まり、+2σ(43811円)を割り込んで終えていた。米国ではエヌビディアが3%を超える下落となったほか、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムなど大型テック株の下げが目立っていたこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷になりそうだ。日経平均株価は強いトレンドを形成しているが、短期的には利益確定の売りが入りやすいだろう。

基本的には押し目狙いのスタンスになるだろうが、利食いの動きが強まるようだと先物主導で短期的な売り仕掛けの動きも入りやすく、下へのバイアスが強まる可能性には注意しておきたい。そのため、まずはハイテク株の底堅さを見極めることになりそうだ。また、昨日はソフトバンクGが高値更新の後に軟化したことが神経質にさせた面もあったと考えられ、同株の動向にも注視しておきたいところである。

そのため、物色としてはディフェンシブ株などにシフトしやすいほか、グロースなど中小型株での短期的な値幅取り狙いの動きが中心になりそうだ。

■三信電気、2Q上方修正 営業利益 21億円←15億円

三信電気は第2四半期業績予想の修正を発表。売上高は799億円から860億円、営業利益を15億円から21億円に上方修正した。4月から7月までの進捗状況ならびに8月以降の見込みを精査した結果、デバイス事業、ソリューション事業ともに当初計画に比べ売上高やセグメント利益が上回る見込みとなったことから、前回発表した予想数値を修正する。

■前場の注目材料

・NYダウは上昇(44922.27、+10.45)
・米長期金利は低下
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請

・KDDIAI活用オフィス構築、一気通貫で支援
・ソフトバンクGインテルに3000億円、「AI革命」加速
・三井物産米社と共同で古典・量子ハイブリッド計算ソフト開発
・SBIHD東北銀行と資本提携、3年ぶり地銀出資
・OUGHDNTT系と陸上養殖、エビ・サーモン出荷
・豊田通商経産省グローバルサウス共創補助金に2事業採択
・マクセルスバルが全固体電池を産ロボに搭載、試験運用
・DMG森精機独社とソフト販売契約、工程集約・DX推進
・富士通パランティアの生成AI基盤でライセンス契約
・三菱電機香川にガス絶縁開閉装置の新棟、大容量電力向け2倍
・日本航空電子SMPS同軸コネクター開発、量子計算機向け
・スターシーズ系統用蓄電所活用の需給調整市場参入、接続権2件取得
・三菱マテリアル小名浜製錬所の銅精鉱処理量を縮小を検討
・キリンHD物流効率化加速、トラック予約受付を活用
・ニプロGEヘルスと米系列が提携
・エーザイ不眠症治療薬中国で発売
・五洋建設積水化学工業と、貼ってコンクリ延命、シートがCO2吸収
・清水建設トンネル自動施工推進、北海道で現場適用

☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 7月貿易収支(予想:+1962億円、6月:+1531億円)
・08:50 6月コア機械受注(予想:前月比-1.0%、5月:-0.6%)

<海外>
・11:00 NZ準備銀行政策金利発表(予想:3.00%、前回:3.25%)

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