21日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり74銘柄、値下がり149銘柄、変わらず2銘柄となった。
前日20日の米国株式市場はまちまちの展開となった。米ハイテク関連が売られる一方、小売り関連の決算はまちまちで、投資家の慎重姿勢が続いた。市場は今週開催予定のFRB年次シンポジウムやパウエル議長の講演に注目しており、様子見ムードが強まったとの見方がある。
米株式市場の動向を横目に、21日の日経平均は105.29円安の42783.26円と続落して取引を開始した。米ハイテク株安を背景に朝方から半導体関連株の一角やハイテク株に売りが先行。じりじりと下げ幅を広げた後は、42600円付近で軟調もみ合い展開となった。ジャクソンホール会議でのパウエル議長の講演を控えて持ち高調整の売りが優勢となったが、一定の押し目買いも優勢だった。総じて、目立った新規材料が乏しいなか、終日様子見ムードが根強かった。そのほか、日銀の利上げ観測が強まっており、国内長期金利は2008年以来の高水準を更新している。
大引けの日経平均は前日比278.38円安の42610.17円となった。東証プライム市場の売買高は17億4188万株、売買代金は4兆87億円だった。業種別では、医薬品、輸送用機器、建設業などが値下がり率上位、非鉄金属、鉄鋼、パルプ・紙などが値上がり率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は41.5%、対して値下がり銘柄は54.2%となっている。
値下がり寄与トップはソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を約60円押し下げた。同2位は東エレクとなり、第一三共、中外薬、ファーストリテ、ファナック、リクルートHDなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップはアドバンテストとなり1銘柄で日経平均を約48円押し上げた。同2位はコナミGとなり、フジクラ、KDDI、旭化成、ニデック、キヤノンなどがつづいた。
*15:00現在
日経平均株価 42610.17(-278.38)
値上がり銘柄数 74(寄与度+100.24)
値下がり銘柄数 149(寄与度-378.62)
変わらず銘柄数 2
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
アドバンテ 10945 180 48.62
コナミG 24235 255 8.61
フジクラ 11445 115 3.88
KDDI 2662.5 8.5 3.44
旭化成 1242 78 2.63
ニデック 3104 47 2.54
キヤノン 4382 47 2.38
三井金属鉱業 9230 660 2.23
ネクソン 3368 29 1.96
日東電工 3294 11 1.86
三菱商事 3215 15 1.52
日立建機 4619 39 1.32
エムスリー 2348 15.5 1.26
荏原製作所 3129 37 1.25
住友電気工業 3911 34 1.15
三井化学 3773 169 1.14
横河電機 4218 30 1.01
メルカリ 2253.5 26.5 0.89
住友ファーマ 1407 26 0.88
三井物産 3322 13 0.88
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 14590 -300 -60.78
東エレク 20420 -505 -51.15
第一三共 3710 -287 -29.07
中外製薬 6300 -135 -13.67
ファーストリテ 48830 -150 -12.16
ファナック 4336 -62 -10.47
リクルートHD 8895 -78 -7.90
TDK 1913.5 -14 -7.09
バンナムHD 5391 -68 -6.89
デンソー 2116.5 -51 -6.89
テルモ 2739.5 -25 -6.75
ホンダ 1669.5 -33 -6.69
レーザーテック 15655 -495 -6.69
ソニーG 4094 -34 -5.74
トヨタ自動車 2904 -33 -5.57
京セラ 1958 -19 -5.13
塩野義製薬 2598.5 -50 -5.06
セコム 5722 -73 -4.93
ディスコ 38610 -690 -4.66
任天堂 13685 -135 -4.56