[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;42476.09;+81.69
TOPIX;3073.46;+1.47
[寄り付き概況]
27日の日経平均は81.69円高の42476.09円と反発して取引を開始した。前日26日の米国株式市場は反発。ダウ平均は135.60ドル高の45418.07ドル、ナスダックは94.98ポイント高の21544.27で取引を終了した。連邦準備制度理事会(FRB)の独立性を巡るリスクを警戒、長期金利の上昇で、寄り付き後、下落。その後、長期金利が低下に転じるに連れ買戻しが強まり、上昇に転じた。終盤にかけて明日の半導体エヌビディア(NADA)決算を期待した買いも支援し、上げ幅を拡大した。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。中でも、主要3指数(ダウ平均、ナスダック総合指数、S&P500)が取引終了にかけて上げ幅を急速に拡大する動きとなったことが投資家心理を上向かせた。また、海外市場で米長期金利が弱含みで推移したことも東京市場で安心感となった。さらに、昨日の日経平均が400円を超す下げとなったことから短期的な高値警戒感がさらに緩和し、押し目待ちの買いが入りやすかった。一方、トランプ米大統領に解任を表明されたクックFRB理事が法的措置で対抗すると報じられており、今後の米金融政策や次期FRB議長人事への影響が懸念され、投資家心理を重くした。また、日本時間の明日早朝に発表される米エヌビディアの5-7月期決算を見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあり、寄り後、日経平均は下げに転じた。
セクター別では、電気・ガス業、海運業、倉庫運輸関連、建設業が値上がり率上位、石油石炭製品、その他製品、保険業、鉱業、サービス業などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、ニコン、住友化、中外薬、良品計画、川崎船、富士通、アドバンテスト、フジクラ、ソシオネクスト、ディスコ、ソフトバンクG、郵船、東電力HDなどが上昇。他方、任天堂、楽天グループ、日産自、リクルートHD、IHI、MS&AD、東京海上、サンリオ、信越化、古河電工、ソニーG、三井住友などが下落している。