29日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり77銘柄、値下がり147銘柄、変わらず1銘柄となった。
日経平均は反落。185.82円安の42642.97円(出来高概算9億427万株)で前場の取引を終えている。
前日28日の米国株式市場は続伸し、ダウ平均は71.67ドル高の45636.90ドル、ナスダックは115.02ポイント高の21705.16で取引を終了した。好調な経済指標が支えとなった。今回は、米実質GDPの改定値が年率3.3%増と速報値を上回ったほか、新規失業保険申請件数が減少し、投資家心理を下支えしたとの見方が広がった。一方で、ロシアによるウクライナへの攻撃強化が終戦期待を後退させ、またFRB理事クック氏がトランプ大統領による解任通告に対し提訴するなど、FRBの独立性を巡る懸念も意識されたが、ダウは終盤にかけて持ち直し最高値を更新、ナスダックも終日堅調であった。
米株式市場の動向を横目に、本日の日経平均は54.50円安の42774.29円と反落して取引を開始した。寄り付き後は前日の米株高を受けた下支えもあり一時は下げ渋る場面もあったが、為替が1ドル146円台で推移する中、短期的な利益確定売りが優勢となった。加えて、今晩発表予定の米7月PCE物価指数を見極めたいとの見方から積極的な買いが手控えられた様子も窺われた。前場を通じて軟調もみ合い展開となった。
個別では、ソフトバンクG、フジクラ、中外薬、電通グループ、ニトリHD、三菱商、三井物、富士通、伊藤忠、住友電、野村総合研究所、SMC、セコム、大成建、古河電などの銘柄が上昇。
一方、ファーストリテ、東エレク、ファナック、ソニーG、リクルートHD、KDDI、トヨタ、ダイキン、味の素、任天堂、良品計画、レーザーテック、第一三共、ベイカレント、ディスコなどの銘柄が下落。
業種別では、小売業や電気・ガス業、食料品、輸送用機器など多くの業種が下落した。一方で、非鉄金属、パルプ・紙、卸売業など5業種のみが上昇した。
値下がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約49円押し下げた。同2位は東エレクとなり、ファナック、ソニーG、リクルートHD、トヨタ、KDDIなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップはソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を約31円押し上げた。同2位はフジクラとなり、中外薬、電通グループ、ニトリHD、三菱商、富士通などがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 42642.97(-185.82)
値上がり銘柄数 77(寄与度+100.41)
値下がり銘柄数 147(寄与度-286.23)
変わらず銘柄数 1
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 16065 155 31.40
フジクラ 12660 340 11.48
中外製薬 6580 100 10.13
電通グループ 3005 245 8.27
ニトリHD 13535 230 3.88
三菱商事 3334 23 2.33
富士通 3558 68 2.30
三井物産 3410 34 2.30
SMC 46000 640 2.16
野村総合研究所 5821 62 2.09
伊藤忠商事 8405 61 2.06
古河電気工業 9274 404 1.36
TOPPAN 3861 77 1.30
住友電気工業 4165 38 1.28
大成建設 9904 188 1.27
セコム 5500 18 1.22
住友ファーマ 1522 32 1.08
ソシオネクスト 2923.5 29.5 1.00
日本電気 4541 58 0.98
日産化学 5269 27 0.91
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 46480 -610 -49.43
東エレク 20445 -305 -30.89
ファナック 4169 -91 -15.36
ソニーG 4070 -73 -12.32
リクルートHD 8600 -90 -9.12
トヨタ自動車 2876 -43 -7.26
KDDI 2572 -16.5 -6.69
任天堂 13250 -180 -6.08
味の素 3972 -90 -6.08
TDK 1934.5 -11.5 -5.82
ダイキン工業 18580 -170 -5.74
アドバンテ 11540 -20 -5.40
良品計画 3213 -77 -5.20
レーザーテック 15580 -380 -5.13
第一三共 3550 -42 -4.25
ディスコ 40720 -630 -4.25
ホンダ 1643.5 -20 -4.05
ベイカレント 8334 -217 -3.66
信越化 4576 -21 -3.55
東京海上HD 6401 -63 -3.19