29日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり68銘柄、値下がり152銘柄、変わらず5銘柄となった。
前日28日の米国株式市場は続伸。好調な経済指標が支えとなった一方で、ロシアによるウクライナへの攻撃強化が終戦期待を後退させ、またFRB理事クック氏がトランプ大統領による解任通告に対し提訴するなど、FRBの独立性を巡る懸念も意識された。ダウは終盤にかけて持ち直し最高値を更新、ナスダックも終日堅調であった。
米株式市場の動向を横目に、本日の日経平均は54.50円安の42774.29円と反落して取引を開始。その後は42700円を挟んで終日軟調もみ合い展開となった。寄り付き後は前日の米株高を受けた下支えもあり一時は下げ渋る場面もあったが、短期的な利益確定売りが優勢となった。機関投資家らによるポートフォリオのリバランスを目的とした売りも出たとみられている。そのほか、今晩発表予定の米7月PCE物価指数を見極めたいとの見方から積極的な買いが手控えられた様子もあった。
大引けの日経平均は前日比110.32円安の42718.47円となった。東証プライム市場の売買高は18億6670万株、売買代金は4兆4068億円だった。業種別では、不動産業や保険業、輸送用機器など多くの業種が下落した。一方で、非鉄金属、パルプ・紙、卸売業など5業種のみが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は39.0％、対して値下がり銘柄は57.4％となっている。
値下がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約46円押し下げた。同2位はKDDIとなり、ファナック、リクルートHD、ソニーG、東エレク、トヨタなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップはソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を約64円押し上げた。同2位はアドバンテストとなり、フジクラ、電通グループ、三菱商、ニトリHD、三井物などがつづいた。
*15:00現在
日経平均株価 42718.47(-110.32)
値上がり銘柄数 68(寄与度+164.91)
値下がり銘柄数 152(寄与度-275.23)
変わらず銘柄数 5
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 16230 320 64.83
アドバンテ 11675 115 31.06
フジクラ 12770 450 15.19
電通グループ 2924 164 5.54
三菱商事 3354 43 4.36
ニトリHD 13555 250 4.22
三井物産 3426 50 3.38
中外製薬 6509 29 2.94
富士通 3576 86 2.90
住友電気工業 4203 76 2.57
豊田通商 3972 20 2.03
大成建設 10010 294 1.99
伊藤忠商事 8397 53 1.79
古河電気工業 9374 504 1.70
メルカリ 2501 45 1.52
野村総合研究所 5796 37 1.25
サッポロHD 7540 179 1.21
住友ファーマ 1525 35 1.18
清水建設 1988.5 28.5 0.96
住友商事 4147 28 0.95
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 46520 -570 -46.19
KDDI 2550.5 -38 -15.40
ファナック 4178 -82 -13.84
リクルートHD 8579 -111 -11.24
ソニーG 4083 -60 -10.13
東エレク 20665 -85 -8.61
トヨタ自動車 2873 -46 -7.77
良品計画 3188 -102 -6.89
信越化 4557 -40 -6.75
第一三共 3529 -63 -6.38
TDK 1936 -10 -5.06
ダイキン工業 18600 -150 -5.06
ホンダ 1642 -21.5 -4.36
レーザーテック 15655 -305 -4.12
任天堂 13310 -120 -4.05
三井不動産 1570 -40 -4.05
住友不動産 6096 -118 -3.98
味の素 4009 -53 -3.58
バンナムHD 5095 -32 -3.24
東京海上HD 6401 -63 -3.19