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前場に注目すべき3つのポイント~権利取りの動きや円安を材料視~

26日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■権利取りの動きや円安を材料視
■日本オラクル、1Q営業利益 4.8%減 211億円
■前場の注目材料:トヨタ自、「ウーブン・シティ」開業、モビリティー実証

■権利取りの動きや円安を材料視

26日の日本株市場は、やや売り優勢の展開になりそうだが、引き続き押し目買い意欲の強さが意識されそうである。25日の米国市場はNYダウが173ドル安、ナスダックは113ポイント安だった。4~6月期の米実質国内総生産(GDP)確定値は改定値から上方修正され、米新規失業保険申請件数は市場予想を下回るなど、良好な経済指標を受けて米連邦準備理事会(FRB)による利下げ期待が後退するなかで、利益確定の売りが優勢になった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比85円安の45375円、円相場は1ドル=149円70銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになろう。ただし、中間決算の配当や優待の権利付き最終日になるため、権利取りの動きにより、下値の堅さは意識されやすいだろう。また、為替市場では1ドル=149円70銭台と円安に振れて推移している。輸出関連などへの資金流入が意識されやすい。足もとではAI関連株への物色が根強いが、けん引役となるソフトバンクGは昨日も強い値動きをみせていたことで、本日も同社の動向が注目されることになりそうである。

権利付き最終日となることで週明けは権利落ちとなるが、日経225先物(45370円)にサヤ寄せするため、先物市場で45500円辺りでの上値の重さが意識されてくるようだと、利益確定の売りも入りやすくなりそうだ。米国については高値圏に位置することで利益確定の売りは出やすく、嫌気する動きにはつながらないだろう。また、国内では自民党総裁選に関心が向かうことで、政策期待などから押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられる。

もっとも高配当ながら流動性の低い銘柄などは権利落ち後の低迷も警戒されやすいため、権利取り前に利益を確定させてくる可能性はありそうだ。また、米利下げ期待が後退するなか、暗号資産(仮想通貨)は下落しており、暗号資産への投資を強めていた企業などは嫌気売りが入りやすいだろう。そのほか、UNICONホールディングスが東証スタンダードに上場する。

■日本オラクル、1Q営業利益 4.8%減 211億円

日本オラクルが発表した2026年5月期第1四半期業績は、売上高が前年同期比3.7%増の662億7500万円、営業利益は同4.8%減の211億2800万円だった。コンセンサス(220億円程度)を下回る。

■前場の注目材料

・日経平均株価は上昇(45754.93、+124.62)
・為替相場は円安・ドル高(149.70-80)
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請

・牧野フライス工作機械各社、米拠点相次ぎ改修・新設、提案・保守に注力
・トヨタ自「ウーブン・シティ」開業、モビリティー実証
・TDKAstemoへ、車載電源事業を来年4月承継
・日本製鉄USスチールに440億円、車鋼板設備改修向け
・ローム独インフィニオンと協業、SiCパワーデバイスで共通パッケージ
・関西電力重油火力の御坊1・2号機廃止検討、固定費を削減
・東エレデバ米社と代理店契約、サーバーへの脅威を検知・防御・復旧
・ベルシステム24HD伊藤忠と医薬情報担当の支援事業開始、デジタル技術で効率化
・中国電力1095億円調達、脱炭素電源活用を強化
・サンデンEV熱マネジに自然冷媒、欧規制見据え
・電通Gソフトバンクなどと、広告コピー特化のAI研究
・住友化学米国西部に工場、半導体材の供給体制整備
・デンソーJERAとSOEC利用水素製造を新名古屋火力で実証
・GSユアサ大阪ガスと新型蓄電システム実証、複数取引・最適運用化など
・J-POWER北米にメガソーラー初単独開発、最大39万キロワット
・キリンHDキリンビール、海外売上高比率を35年めど20%に、マレーシア現法設立

☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 9月東京都区部消費者物価コア指数(予想:前年比+2.8%、8月:+2.5%)

<海外>
・特になし

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