前週末3日の米国市場はまちまち。政府機関閉鎖問題が短期に決着がつくとの楽観的な見方に寄り付き後、上昇。ダウは引き続き利下げ期待が支え終日堅調に推移し、連日過去最高値を更新した。ただ、ナスダックは連邦準備制度理事会(FRB)高官の利下げに慎重な姿勢を受けた金利高を警戒し売りに転じ、まちまちで終了した。米国株式市場の動向を横目に、本日の日経平均は大幅に3営業日続伸でスタート。朝方に大きく上げ幅を広げた後、終日高値圏でもみ合う展開となった。4日投開票の自民党総裁選で高市早苗前経済安全保障相が新総裁に選ばれ、財政拡張的な政策が進むとの期待感から投資家心理が改善。高市氏は緩和的な金融政策を支持しており、日銀の追加利上げ観測の後退もポジティブに働いた。急速な円安進行も追い風となり、幅広い銘柄が堅調に推移。閣僚人事や野党との連立の行方が焦点となるため今後の動向には注目しておきたいが、売る材料には乏しく、終日買い手優位の状況が続いた。
大引けの日経平均は前営業日比2175.26円高の47944.76円となった。東証プライム市場の売買高は30億3059万株、売買代金は7兆8899億円だった。業種別では、電気機器、機械、不動産業などを筆頭に多くの業種が上昇した一方で、空運業、銀行業の2業種のみ下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は90.9%、対して値下がり銘柄は7.3%となっている。
個別では、アドバンテ、東エレク、ファーストリテ、ソフトバンクG、ファナック、TDK、ソニーG、日東電、テルモ、トヨタ、中外薬、ダイキン、信越化、安川電、レーザーテクなどの銘柄が上昇。
一方、ニトリHD、良品計画、しずおかFG、横浜フィナンシャルグループ、千葉銀、ディー・エヌ・エー、りそなHD、ふくおか、みずほ、日本航空、トクヤマ、あおぞらなどの銘柄は下落。