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前場に注目すべき3つのポイント~過熱警戒も「高市トレード」は継続~

7日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■過熱警戒も「高市トレード」は継続
■クリエイトSD、1Q営業利益 6.6%増 56.33億円
■前場の注目材料:井関農機、草刈り機の電動化加速、作業時間延長で省力化高める

■過熱警戒も「高市トレード」は継続

7日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。6日の米国市場はNYダウが63ドル安、ナスダックは161ポイント高だった。NYダウは利益確定の売りが優勢のなかで、7営業日ぶりに反落。一方で、オープンAIとアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の提携が材料視されてAMDは急伸。AI需要は根強いとの見方から他の半導体やAI関連株に買いが広がり、ナスダックは反発となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比395円高の48585円、円相場は1ドル=150円20銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする形で買いが先行することになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで48090円まで下げる場面もみられたが、48000円接近での押し目買い意欲は強く、その後の切り返しで一時48720円まで買われた。昨日の日経平均株価は一時48000円台に乗せ、2175円高で終えた。過熱警戒から調整を挟みたいところではあるが、ヘッジ対応による買い手当てなどの需給要因の影響も大きく、押し目待ち狙いの買い意欲は相当強そうである。

日経平均株価はボリンジャーバンドの+2σを一気に上抜け、+3σ(48560円)に接近してきた。先物にサヤ寄せする形で+3σを捉えてくる可能性があり、いったんは過熱感から持ち高調整の動きが入りやすいだろう。ただし、短期的な売り仕掛けの動きは控え、押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。米国市場ではAMDが23%を超える上昇をみせており、引き続きアドバンテストや東エレクなど指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価を押し上げてくる可能性があるだろう。

物色としてはインデックスに絡んだ資金流入が強まるなかでは、値がさハイテク株の動向が注目される。そのほか、高市トレードを意識した関連銘柄を探る動きから、出遅れ銘柄を探る動きも意識されそうだ。また、2025年のノーベル生理学・医学賞において、過剰な免疫を抑制する「制御性T細胞」を発見した坂口志文氏らが受賞した。中外製薬など医薬品株に関心が集まる可能性がありそうだ。

■クリエイトSD、1Q営業利益 6.6%増 56.33億円

クリエイトSDが発表した2026年5月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比6.7%増の1215億8600万円、営業利益は同6.6%増の56億3300万円だった。ドラッグストア事業においては、物販部門ではEDLP(エブリデイ・ロープライス)施策の継続推進により、既存店売上および客数は好調に推移。調剤部門においては、調剤薬局店舗数の増加、近隣医療機関との連携強化、各種加算の算定強化に注力した結果、処方箋応需枚数および処方箋単価は堅調に推移している。

■前場の注目材料

・日経平均株価は上昇(47944.76、+2175.26)
・ナスダック総合指数は上昇(22941.67、+161.16)
・SOX指数は上昇(6774.06、+190.32)
・シカゴ日経225先物は上昇(48585、+395)
・VIX指数は低下(16.37、-0.28)
・米原油先物相場は上昇(61.69、+0.81)
・為替相場は円安・ドル高(150.30-40)
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請

・三菱重工中計目標据え置き、三菱ロジスネクスト売却でも維持
・日本郵政日本郵便、ロジスティードに出資、事業基盤を強化
・住友商事東京農工大学発新興と提携、稲の節水型栽培普及
・井関農機草刈り機の電動化加速、作業時間延長で省力化高める
・東京機械製作所全天候型の搬送ロボ、段差・傾斜も走行
・ブルーイノベーション提携戦略加速、ドローン技術融合
・三菱重工核融合実験炉向け外側垂直ターゲットの初号機完成
・NTT光電融合スイッチ提供、消費電力半減、IOWN活用
・NEC宇宙通信の新展開に挑む、衛星群・地上「光」で連携
・JVCケンウッド環境発電の実証に成功
・阪和興業アンゴラでレアアース事業化調査、安定供給狙う
・栗田工業洗車場に純水供給、大和ハウス系に採用
・東急不動産HDT2と業務提携、自動運転トラックで物流網
・杏林製薬自己免疫疾患薬の権利取得、米バイオ新興から
・中外製薬台湾で発作性夜間ヘモグロビン尿症発売

☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 8月全世帯家計調査・消費支出(7月:前年比+1.4%)

<海外>
・特になし

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