前日の米国株式市場は下落。相場に楽観的な見方に、寄り付き後、上昇。しかし、オラクルの下落が嫌気されさらに人工知能(AI)バブル警戒感が高まり、相場は下落に転じた。その後も終日軟調に推移した。米株式市場の動向を横目に、本日の日経平均は反落して取引を開始。その後は買い戻しの動きが広がったが、次第に上げ幅を縮小した。後場に入るとマイナス圏に転落し、大引けにかけてじりじりと下げ幅を広げた。寄り付き後は為替の円安傾向や先物買いの流れも支えとなり、全体として底堅さが意識されやすい状況となった。ただ、日経平均は昨日までの4日続伸で3400円上昇し、高値警戒感が強まっており、節目の4万8000円も意識されて利益確定売りが出やすかった。輸出関連株に物色が続いた一方で、米ハイテク株安を受けてAI・半導体関連銘柄を中心に売りが優勢となり、東証株価指数(TOPIX)は連日で最高値を更新したが、日経平均株価は下落して取引を終了した。
大引けの日経平均は前営業日比215.89円安の47734.99円となった。東証プライム市場の売買高は22億1874万株、売買代金は5兆8674億円だった。業種別では、非鉄金属、水産・農林業、保険業などが上昇した一方で、ゴム製品、精密機器、パルプ・紙などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は34.4%、対して値下がり銘柄は61.7%となっている。
個別では、フジクラ、第一三共、コナミG、リクルートHD、東京海上、ソニーG、日東電、三菱重、三菱商、伊藤忠、日本取引所グループ、IHI、アサヒなどの銘柄が上昇。
一方、ソフトバンクG、トヨタ自、アドバンテ、東エレク、信越化、KDDI、富士フイルム、ダイキン、SMC、ディスコ、キーエンス、オリンパス、レーザーテク、ブリヂストン、テルモ、ローム、HOYAなどの銘柄が下落。