10日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり22銘柄、値下がり202銘柄、変わらず1銘柄となった。
前日の米国株式市場は下落。一部主要企業決算で消費の底堅さが示されたが、政府機関の閉鎖が長期化し成長を妨げるとの懸念や、過去最高値付近でバブル警戒感も根強く売りに押され、下落に転じた。金利上昇も嫌気されたが、半導体が支え、ナスダックは終盤にかけ下げ幅を縮小した。
米株市場を横目に、本日の日経平均は反落して取引を開始。その後は、想定以上の好決算発表で安心感が優勢となったファーストリテが下支えしたが、幅広い銘柄で売り優勢の展開が続いて指数も下げ幅を広げた。ただ、後場からは下げ渋り、48100円を挟んでもみ合う展開となった。日経平均は昨日大幅高となり、25日移動平均線との乖離率が7.73%に拡大するなど高値警戒感が強まっていたため、幅広い銘柄で利益確定売りが出やすかった。また、政治空白が長期化していることに加え、次期新政権の枠組みが不透明なことなども投資家心理を慎重にさせた。
大引けの日経平均は前営業日比491.64円安の48088.80円となった。東証プライム市場の売買高は24億9730万株、売買代金は6兆3382億円だった。業種別では、証券・商品先物取引業、鉱業、石油・石炭製品などが下落した一方で、小売業のみが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は9%、対して値下がり銘柄は89%となっている。
値下がり寄与トップはソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を約145円押し下げた。同2位はアドバンテストとなり、東エレク、TDK、ソニーG、日東電、信越化などがつづいた。
一方、値上がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約259円押し上げた。同2位は中外薬となり、ファナック、キーエンス、良品計画、資生堂、安川電などがつづいた。
*15:00現在
日経平均株価 48088.80(-491.64)
値上がり銘柄数 22(寄与度+302.86)
値下がり銘柄数 202(寄与度-794.50)
変わらず銘柄数 1
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 51500 3210 259.40
中外製薬 7479 126 12.73
ファナック 4780 65 10.94
キーエンス 60440 1320 4.44
良品計画 2788 61 4.11
資生堂 2610.5 55.5 1.87
安川電機 4085 55 1.85
オリエンタルランド 3571 44 1.48
荏原製作所 4059 38 1.28
JT 4904 35 1.18
楽天グループ 999 22.7 0.76
イオン 1830 6 0.61
レーザーテック 20225 45 0.61
MS&AD 3369 17 0.52
ヤマトHD 2240.5 8 0.27
Jフロント 2505 11.5 0.19
東海カーボン 1111 5 0.17
アサヒGHD 1759 1.5 0.15
東急 1737 6.5 0.11
日清粉G 1773 2.5 0.08
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 22245 -720 -145.46
アドバンテ 17835 -170 -45.79
東エレク 29280 -420 -42.42
TDK 2211.5 -70 -35.35
ソニーG 4461 -187 -31.48
日東電工 3843 -154 -25.93
信越化 5020 -118 -19.87
KDDI 2354.5 -41.5 -16.77
富士フイルム 3541 -164 -16.57
第一三共 4064 -110 -11.11
京セラ 1992 -39 -10.51
大塚HD 8107 -304 -10.24
任天堂 12385 -280 -9.43
ダイキン工業 17545 -265 -8.92
トヨタ自動車 2898.5 -49 -8.25
HOYA 21775 -465 -7.83
フジクラ 16560 -225 -7.58
バンナムHD 4821 -73 -7.37
コナミG 22335 -210 -7.07
アステラス製薬 1621 -41.5 -6.99