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個別に材料のある銘柄での短期的な売買

 15日の日本株市場は、やや買い先行で始まった後は、膠着感が強まりやすいだろう。14日の米国市場はNYダウが202ドル高、ナスダックは172ポイント安だった。米中貿易摩擦への警戒から売りが先行して始まった。その後、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演内容が伝わり、10月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げ期待が高まり、NYダウは上昇に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比200円高の46990円、円相場は1ドル=151円70銭台で推移している。

 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買いが先行して始まりそうだ。ただし、米中関係悪化への警戒から積極的な買いは限られるほか、米国ではエヌビディアなど半導体株の一角が下げているため、アドバンテストや東エレクなど指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷になると考えられる。日経平均株価のボリンジャーバンドの+1σは47011円辺りに位置しているため、同バンドを上回っての底堅さがみられるかが注目されよう。

 ただ、昨日は前場こそ底堅さがみられていたが、後場は一変して下へのバイアスが強まっていた。高市トレードで積み上がったポジションを解消する動きは一巡したとみられるが、来週に予定されている首相指名選挙を控えるなかで、高市首相誕生か政権交代か思惑が交錯することで押し目狙いの買いも入りにくいだろう。また、昨日は高市トレードに関連する銘柄以外での下げも目立っており、リスク回避姿勢に向かわせていたようである。

 下値の堅さを見極めつつ、決算など個別に材料のある銘柄での、短期的な売買に向かわせそうである。なお、昨夕決算を発表したところでは、ココナラ、ARアドバンスト、propetec、UNEXT、mbs、マテリアルG、いちご、アイデミー、エコモット、PRTIMES、ライク、SHIFT、アバンティア、TSI HDなどが注目されよう。

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