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前場に注目すべき3つのポイント~半導体や人工知能(AI)関連株に資金が集中する可能性~

16日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■半導体や人工知能(AI)関連株に資金が集中する可能性
■東宝、26/2上方修正 営業利益650億円←570億円
■前場の注目材料:三洋化成、生産設備を合理化、コスト改革で国内3分の1停止

■半導体や人工知能(AI)関連株に資金が集中する可能性

16日の日本株市場は、やや買い先行で始まった後は、底堅さが意識される相場展開になりそうだ。15日の米国市場はNYダウが17ドル安、ナスダックは148ポイント高だった。モルガン・スタンレーやバンク・オブ・アメリカなど、予想を上回る金融決算を受けて買いが先行した。ただし、米中貿易摩擦への警戒からNYダウは下げに転じた。一方、ナスダック指数は、オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングの良好な決算を手掛かりに、他の半導体株に買いが広がったことで反発。シカゴ日経225先物清算値は大阪比190円高の48000円、円相場は1ドル=151円00銭台で推移している。

日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買いが先行して始まりそうだ。米中関係悪化への警戒から積極的な買いは限られそうだが、米国では半導体株の一角が買われており、アドバンテストや東エレクなど指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価をけん引すると考えられる。昨日の日経平均株価はボリンジャーバンドの+1σ(47165円)を上回り、前日の下落部分を埋める形だった。14日に空けたマド(47865円-47962円)埋めを意識してくる可能性がありそうだ。

来週に予定されている首相指名選挙を控えるなかで、高市首相誕生か政権交代か思惑が交錯する状況であるが、昨日行われた自民党の高市総裁と野党3党との党首会談、野党3党による党首会談の報道を見る限りでは、高市首相誕生の可能性が高まったとみる向きは多そうである。直近の急落で巻き戻したポジションを再構築する動きが意識されてきそうである。

そのため、半導体や人工知能(AI)関連株に資金が集中する可能性があるため、ソフトバンクGなどの動向にらみの展開になりそうだ。そのほか、決算を手掛かりにした個別物色も強まりやすく、先夕決算を発表したところでは、GEI、AGS、室町ケミカル、ANAPHD、anfac、GameWith、PCNET、グロービング、インテM、FPパートナー、東洋電、日置電、エータイ、ベクトル、サイゼリヤなどが注目される。

■東宝、26/2上方修正 営業利益650億円←570億円

東宝は2026年2月期業績予想の修正を発表。営業利益を570億円から650億円に上方修正した。映画「国宝」の大ヒットや「劇場版『鬼滅の刃』」の好調で映画事業の業績が予想を上回っていることが背景。ただし、コンセンサ(710億円程度)には届かず。あわせて200万100株の自社株TOB(公開買い付け)を実施すると発表した。

■前場の注目材料

・日経平均株価は上昇(47672.67、+825.35)
・ナスダック総合指数は上昇(22670.08、+148.38)
・SOX指数は上昇(6767.06、+196.73)
・シカゴ日経225先物は上昇(48000、+190)
・VIX指数は低下(20.64、-0.17)
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請

・三洋化成生産設備を合理化、コスト改革で国内3分の1停止
・兼松来年めどフィリピンでJCM、水田由来メタン削減
・東京エレクトロン次世代露光装置に照準、熊本に開発棟
・ノーリツ荻原製を子会社化、温水空調部品を安定調達
・東亜建設工業豊田通商と、アンゴラ港湾開発が完工
・三井住友FGSMBC日興証券・三井住友銀行、富裕層ビジネスで銀証連携強化
・ホンダAI米新興に追加出資、次世代自動運転開発
・NECJAXAから測位機器受注、準天頂衛星2機分
・菊水HD菊水電子工業、安定化電源を発売、定電流出力・回生電子負荷機能
・京セラ海中で毎秒750メガビット通信、GaN光無線で成功
・栗田工業塩水からリチウム生産、英北東に設備納入
・富士フイルムHD測定フィルムを発売、半導体製造熱プレス対応
・大林組あと埋め不要で省人化、道路橋改修床版を開発
・グンゼグンゼメディカル、超音波がん治療機販売、米社から独占販売権

☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 8月コア機械受注(予想:前月比+0.5%、7月:-4.6%)

<海外>
・09:30 豪 9月失業率(予想:4.3%、8月:4.2%)

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