[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;49252.03;-64.03
TOPIX;3252.52;+3.02
[寄り付き概況]
22日の日経平均は64.03円安の49252.03円と3日ぶり反落して取引を開始した。前日21日の米国株式市場は主要指数によって高安まちまち。ダウ平均は218.16ドル高の46924.74ドル、ナスダックは36.87ポイント安の22953.67で取引を終了した。ハイテクが重しとなり寄り付き後、まちまち。ダウは主要企業の好決算を好感した買いが続き、続伸した。中盤にかけ、トランプ大統領が中国主席との会談が実現しない可能性に言及すると対中通商合意期待の後退で、ハイテク中心に売られ相場は失速。ダウは終盤にかけても堅調に推移し過去最高値を更新し、主要指数は高安まちまちで終了した。
今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場でダウ平均は上昇したが、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数や、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が下落したことが東京市場でハイテク株や半導体関連株の株価の重しとなった。また、新政権発足で材料出尽くし感が意識され、積極的な買いを手控える向きもあった。一方、昨日の米株式市場でダウ平均が3日続伸したことが東京市場の株価の支えとなった。また、外為市場で1ドル=151円70銭台と、昨日15時30分頃と比べやや円安・ドル高に振れたことが東京市場の輸出株などの株価を支える要因となった。さらに、昨日、新政権の顔ぶれが決まり、政策への期待感が高まっていることも株価下支え要因となったが、寄付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された9月の貿易収支は2346億円の赤字だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は213億円の黒字だった。
セクター別では、非鉄金属、銀行業、情報・通信業、電気機器、証券商品先物などが値下がり率上位、輸送用機器、建設業、不動産業、海運業、繊維製品などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、ソフトバンクG、住友鉱、スクリーンHD、JX金属、三井金属、ルネサス、フジクラ、ソシオネクスト、古河電工、アドバンテスト、キオクシアHD、日立、レーザーテック、ディスコなどが下落。他方、トヨタ、IHI、ホンダ、良品計画、イオン、SUBARU、デンソー、日産自、川崎重、三菱重、中外薬、商船三井、NECなどが上昇している。