29日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり43銘柄、値下がり182銘柄、変わらず0銘柄となった。
前日28日の米国株式市場は続伸。連邦公開市場委員会（FOMC）開始で利下げ期待に寄り付き後、上昇。対中首脳会談での通商合意期待も根強く続伸した。さらに、好決算が好感材料となったほか、エヌビディア（NVDA）がけん引し、相場は一段高。終日買いが先行し、連日過去最高値を更新した。前日の米株式市場の動向を横目に、本日の日経平均は反発して取引を開始。その後も買い手優位の状況が続き、取引時間中に一時51400円台まで上げ幅を大きく広げた。後場以降も高値圏でもみ合う展開が続き、大幅高で取引を終了した。想定以上の業績上方修正や自社株買いを評価されたアドバンテストが1銘柄で1000円以上押し上げたほか、半導体関連株が指数のけん引役となった。全体では、昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなったほか、日米首脳会談が昨日終了したことも買い安心感となった。一方、東証株価指数（TOPIX）は後場以降マイナス圏で推移するなどさえない値動きとなっており、幅広い銘柄は軟調な値動きとなった。
大引けの日経平均は前営業日比1088.47円高の51307.65円となった。東証プライム市場の売買高は23億5745万株、売買代金は7兆921億円だった。業種別では、非鉄金属、電気機器、建設業などが上昇した一方で、パルプ・紙、不動産業、空運業などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は12％、対して値下がり銘柄は86％となっている。
値上がり寄与トップはアドバンテストとなり1銘柄で日経平均を約1077円押し上げた。同2位はソフトバンクGとなり、東エレク、フジクラ、レーザーテック、ディスコ、TDKなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約38円押し下げた。同2位はテルモとなり、ダイキン、京セラ、リクルートHD、ベイカレント、コナミGなどがつづいた。
*15:00現在
日経平均株価 51307.65(+1088.47)
値上がり銘柄数 43(寄与度+1524.61)
値下がり銘柄数 182(寄与度-436.14)
変わらず銘柄数 0
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
アドバンテ 22120 4000 1077.46
ソフトバンクG 27315 1025 207.07
東エレク 32490 1040 105.05
フジクラ 20110 915 30.81
レーザーテック 23575 1685 22.69
ディスコ 56390 2510 16.90
TDK 2591.5 19 9.60
住友電気工業 4994 236 7.95
日立製作所 4850 172 5.79
日立建機 5168 138 4.65
キーエンス 62050 1170 3.94
三井金属鉱業 15530 1165 3.92
太陽誘電 4216 114 3.84
イオン 2378 34 3.43
村田製作所 3049 36 2.91
SCREEN 13760 185 2.49
三菱電機 4154 74 2.49
日本製鋼所 10200 365 2.46
パナHD 1875 48.5 1.63
トクヤマ 3872 188 1.27
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 55470 -480 -38.79
テルモ 2481 -77 -20.74
ダイキン工業 18035 -535 -18.01
京セラ 2102 -54.5 -14.68
リクルートHD 7580 -139 -14.04
ベイカレント 7103 -417 -14.04
コナミG 21985 -380 -12.79
第一三共 3865 -114 -11.52
ソニーG 4315 -60 -10.10
バンナムHD 4740 -82 -8.28
中外製薬 6813 -80 -8.08
小松製作所 5550 -239 -8.05
KDDI 2434 -18 -7.27
信越化 4629 -43 -7.24
東京海上HD 5771 -142 -7.17
日東電工 3875 -39 -6.57
ニデック 1960 -110.5 -5.95
JPX 1686.5 -87.5 -5.89
安川電機 4181 -173 -5.83
住友不動産 6560 -170 -5.72