5日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり76銘柄、値下がり148銘柄、変わらず1銘柄となった。
前日4日の米国株式市場は下落。主要金融会社の最高経営責任者（CEO）が人工知能（AI）ブーム後の市場の調整を警告したため警戒感が広がった。さらに、著名空売り投資家が一部ハイテク企業の弱気ポジションを明らかにしたことも警戒感を強め、相場は大幅続落した。政府機関閉鎖が過去最長に並んだことも売り材料となり、終日売りが優勢となり終了。
前日の米株市場を横目に、5日の日経平均は続落して取引を開始。前場は売り優勢の展開が続いて下げ幅を大きく広げる展開となったが、後場からはやや下げ幅を縮小して5万円に復帰して取引を終了した。ナスダック総合指数・フィラデルフィア半導体株指数（SOX指数）の大幅安が、東京市場でハイテク株や半導体関連株の株価の重しとなった。また、日経平均は昨日4日ぶりに反落したが、25日移動平均線との乖離率は6.49％と依然として買われ過ぎとされる5％を上回っていたため高値警戒感から売りが出やすかった。一方、主要企業の4-9月期決算発表が佳境となっており、好決算・好業績銘柄への物色意欲は続いた。
大引けの日経平均は前営業日比1284.93円安の50212.27円となった。東証プライム市場の売買高は34億4287万株、売買代金は9兆582億円だった。業種別では、非鉄金属、情報・通信業、機械などが下落した一方で、その他製品、卸売業、建設業などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は26％、対して値下がり銘柄は70％となっている。
値下がり寄与トップはソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を約505円押し下げた。同2位はアドバンテストとなり、東エレク、TDK、フジクラ、ファナック、ディスコなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約88円押し上げた。同2位は任天堂となり、日ハム、三井物、伊藤忠、大林組、中外薬などがつづいた。
*15:00現在
日経平均株価 50212.27(-1284.93)
値上がり銘柄数 76(寄与度+240.04)
値下がり銘柄数 148(寄与度-1524.97)
変わらず銘柄数 1
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 56130 1100 88.24
任天堂 13750 805 26.91
日本ハム 6437 744 12.43
三井物産 3933 177 11.83
伊藤忠商事 9287 318 10.63
大林組 2873 225 7.52
中外製薬 7005 57 5.72
住友ファーマ 2200 115.5 3.86
JT 5392 109 3.64
日本航空 2960.5 105 3.51
良品計画 3242 51 3.41
野村総合研究所 5566 100 3.34
住友商事 4513 99 3.31
ニトリHD 2507.5 39.5 3.30
日本精工 897.9 94.5 3.16
コムシスHD 4051 87 2.91
ヤマハ 1021 28.5 2.86
JR東海 3929 168 2.81
清水建設 2186.5 82 2.74
バンナムHD 4828 23 2.31
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 22640 -2520 -505.39
アドバンテ 20485 -1295 -346.29
東エレク 33370 -1420 -142.39
TDK 2513 -82 -41.11
フジクラ 19615 -1095 -36.60
ファナック 4982 -178 -29.75
ディスコ 47540 -4330 -28.95
イビデン 13500 -855 -28.58
レーザーテック 28640 -2130 -28.48
日立建機 4382 -607 -20.29
トヨタ自動車 3040 -115 -19.22
信越化 4563 -81 -13.54
リクルートHD 7221 -123 -12.33
コナミG 24910 -365 -12.20
ソシオネクスト 2445.5 -345.5 -11.55
村田製作所 3337 -121 -9.71
太陽誘電 4209 -273 -9.13
ソニーG 4244 -51 -8.52
SMC 53350 -2550 -8.52
日東電工 3796 -47 -7.86