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前場に注目すべき3つのポイント~バリュー株や決算を手掛かりとした銘柄へ~

7日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■バリュー株や決算を手掛かりとした銘柄へ
■KDDI、2Q営業利益 0.7%増 5771億円
■前場の注目材料:ローム、新中計発表、AI・DC向け製品注力

■バリュー株や決算を手掛かりとした銘柄へ

7日の日本株市場は、売り先行で始まった後も、押し目待ち狙いの買い意欲は強まりにくいだろう。6日の米国市場はNYダウが398ドル安、ナスダックは445ポイント安だった。民間データで米企業の10月の人員削減数が大きく増加したことが明らかになった。米連邦政府機関の一部閉鎖も過去最長を記録するなど終了する兆候も見られず、経済成長の悪化が警戒された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比640円安の50220円、円相場は1ドル=153円00銭台で推移している。

日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、売りが先行して始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時50040円まで売られる場面もみられており、5万円の大台割れが意識されるなか、売り仕掛け的な動きが強まる可能性がある。また、米国では半導体や人工知能(AI)関連などハイテク株を中心に売られており、東京市場においても指数インパクトの大きい値がさハイテク株の弱い値動きが日経平均株価を押し下げることになりそうだ。

昨日は指数インパクトの大きい値がさハイテク株の上げが目立ったが、ソフトバンクGは25日線までの調整で一巡感が意識されるほか、アドバンテストは売り一巡後の底堅さがみられていた。リバウンド機運が高まりやすい状況のなかで一段安となるようだと、市場心理を冷ます形になるだろう。一方で、半導体やAI関連株への持ち高調整が強まる反面、決算発表が本格化するなかで好決算銘柄への物色が目立っている。

日経平均株価はこれまでAI関連株を中心とした物色のなかで強いトレンドをみせた一方で、それ以外への物色は限られていた。ソフトバンクGなどの影響を受けやすいものの、出遅れ感が目立つバリュー株や決算を手掛かりとした銘柄への資金流入が見込まれる。なお、昨夕決算を発表したところでは、リクルートHD、東海カーボ、BASE、デコルテHD、玉井商船、グリーHD、コラボス、フルヤ金属、日東紡、三信電気、ローム、ミネベア、太陽誘電などが注目される。

■KDDI、2Q営業利益 0.7%増 5771億円

KDDIが発表した2026年3月期第2四半期の連結業績は、売上高が前年同期比3.8%増の2兆9631億6100万円、営業利益は同0.7%増の5771億5600万円だった。金融サービスや携帯電話事業が堅調に推移したほか、持ち分法適用会社のローソンの利益が全体を押し上げた。26年3月期の通期見通しは従来予想を据え置いた。売上高が前期比7%増の6兆3300億円、営業利益は同5.3%増の1兆1780億円を見込む。

■前場の注目材料

・日経平均株価は上昇(50883.68、+671.41)
・米長期金利は低下
・高市早苗内閣による防衛費増額などの経済政策
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請

・コマツ建機各社、石炭下落で打撃、インドネシア市況注視
・帝国電機製作所LNGポンプの試験設備拡充、脱炭素向け深耕
・日産自本社売却再建進む、固定費減でコスト改善
・ローム新中計発表、AI・DC向け製品注力
・三菱ガス化学米社から化学品用低炭素メタノール調達
・スズキインド子会社、4輪販売42年で3000万台達成
・日本特殊陶業30年3月期売上高1兆円、半導体など3分野注力
・ニフコホイールナットの緩み一目で確認、インジケーター開発
・三菱電機鴻海と協業覚書、DC電力・熱制御を最適化
・出光興産豪鉱山に太陽光、化石燃料依存解消へ
・西松建設五洋建設などと、立坑内をドローン測量、高精度データ取得
・ニプロ日医工と、注射用抗菌薬供給で協業、後発薬製造所を集約

☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 9月全世帯家計調査・消費支出(予想:前年比+2.5%、8月:+2.3%)

<海外>
・特になし

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