12日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり168銘柄、値下がり55銘柄、変わらず2銘柄となった。
前日11日の米国株式市場はまちまち。ADPが発表した民間雇用統計は人員削減を示す低調な結果となり成長懸念も強まったが、利下げ期待に支えられたほか、議会上院のつなぎ予算案合意により政府機関再開のめどがつき期待感にダウは続伸し終盤にかけ上げ幅を拡大した。ナスダックは終日軟調に推移しまちまちで終了。米株市場を横目に、12日の日経平均は反発して取引を開始した。寄り付き直後は一時マイナス圏に転落したが、円安基調も支援して輸出関連銘柄中心に買いが続いた。後場の始まりはマイナス圏からスタートとなったが、じりじりと下げ幅を縮小してプラス圏に再度浮上、結果的に51000円を超えて取引を終了した。日経平均が昨日小幅ながら下落したことから、押し目狙いの買いも入りやすかった。また、ソフトバンクグループや国内半導体関連株の下落が日経平均株価の重しとなるなか、国内主要企業の4-9月期決算発表が続いており、好決算・好業績銘柄への物色意欲が下支え要因となった。そのほか、TOPIX（東証株価指数）は大幅高となっており、幅広い銘柄がプラス圏で推移した。
大引けの日経平均は前営業日比220.38円高の51063.31円となった。東証プライム市場の売買高は27億8471万株、売買代金は7兆5億円だった。業種別では、非鉄金属、その他製品、ゴム製品などが上昇した一方で、情報・通信業、金属製品、精密機器などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は78.1％、対して値下がり銘柄は19.6％となっている。
値上がり寄与トップはTDKとなり1銘柄で日経平均を約60円押し上げた。同2位は中外薬となり、ソニーG、フジクラ、日東電、ネクソン、住友不などがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を約157円押し下げた。同2位は東エレクとなり、ファーストリテ、アドバンテスト、リクルートHD、セコム、HOYAなどがつづいた。
*15:30現在
日経平均株価 51063.31(+220.38)
値上がり銘柄数 168(寄与度+564.09)
値下がり銘柄数 55(寄与度-343.71)
変わらず銘柄数 2
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
TDK 2569 121 60.42
中外製薬 7850 329 32.99
ソニーG 4686 166 27.74
フジクラ 20075 790 26.41
日東電工 3958 119 19.89
ネクソン 3707 291 19.45
住友不動産 7281 463 15.48
味の素 3850 229 15.31
ダイキン工業 20190 450 15.04
三井金属鉱業 19150 3615 12.08
イビデン 13705 330 11.03
アステラス製薬 1854 64 10.61
バンナムHD 4620 100 10.03
京セラ 2057 34 9.09
任天堂 13885 270 9.02
スズキ 2286 60 8.02
ブリヂストン 7210 228 7.62
第一三共 3465 73 7.32
トヨタ自動車 3190 43 7.19
テルモ 2545 26 6.95
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 21910 -785 -157.43
東エレク 33660 -530 -53.15
ファーストリテ 57970 -660 -52.95
アドバンテ 19830 -45 -12.03
リクルートHD 8165 -117 -11.73
セコム 5210 -120 -8.02
HOYA 24515 -415 -6.94
キッコーマン 1344 -38 -6.35
トレンドマイクロ 7755 -119 -3.98
鹿島建設 5429 -235 -3.93
良品計画 3340 -58 -3.88
コナミG 24325 -90 -3.01
SCREEN 11860 -145 -1.94
太陽誘電 3359 -49 -1.64
ニチレイ 1794 -41.5 -1.39
村田製作所 3161 -17 -1.36
メルカリ 2626 -39.5 -1.32
シャープ 846 -33.7 -1.13
富士通 4234 -31 -1.04
SUMCO 1176 -297 -0.99