13日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まる可能性はあるものの、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。12日の米国市場はNYダウが326ドル高、ナスダックは61ポイント安だった。米議会下院によるつなぎ予算案を巡る採決を控えるなか、政府機関の再開に対する期待から景気敏感株を中心に買われた。一方で、バブル懸念が根強いAI関連株などのハイテク株には利益確定の売りが目立った。シカゴ日経225先物清算値は大阪比135円高の51255円、円相場は1ドル=154円70銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買い先行で始まりそうだ。米国ではハイテク株の一角に利益確定の売りが入っていることもあり、ソフトバンクGやアドバンテスト、東エレクなど指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向を見極めたいところであろう。ただ、昨日はソフトバンクGなどが下落するなかにおいて、東証プライムの8割近い銘柄が上昇していたこともあり、地合いは悪くないだろう。
日経平均株価は51000円を挟んだ攻防になりそうだが、ボリンジャーバンドの+1σ(51074円)水準を上回ってくる局面においては売り方の買い戻しを誘うことになりそうだ。為替市場では円相場が1ドル=154円台後半で推移しており、トヨタなど輸出関連株への資金流入が意識されやすい。米国ではゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースの上昇が目立っているため、三菱UFJなどメガバンクの動向なども注目される。加えて、半導体・AI関連株への底堅さがみられてくるようだと、先物主導で上へのバイアスが強まる可能性も意識しておきたい。
そのほか、決算発表が本格化するなかで、好業績銘柄に対する資金流入が目立っている。日替わり的な面もあるだろうが、昨夕発表したところではオリックス、デクセリアルズ、シチズン、住友ゴム、長谷工、カヤバ、ソラスト、日東工器、プレイド、カーリットなどの動向が注目される。