前日27日の米国市場は感謝祭の祝日で休場。欧州主要市場は、英FTSETM100が0.02%高、独DAXが0.18%高、仏CAC40が0.04%高と小幅高となった。手掛かり材料に乏しい中、本日の日経平均は51.86円高の50218.96円と4日続伸して取引を開始した。ただ、買いは続かず、寄付き直後からマイナス圏に転落。下げ幅を広げる動きは限定的でその後はマイナス圏でもみ合う展開だったが、後場中ごろからプラス圏に浮上。結果的に小幅高となって取引を終了した。半導体関連株の一角に売りが優勢となり指数の重荷となったほか、日経平均は昨日までの3日続伸で1500円を超す上げとなったことから目先的な利益確定売りや戻り待ちの売りが出やすかった。ただ、積極的に売り進む動きも限定的。3月期決算企業の9月末中間配当金の支払いが本格化しており、配当再投資の買いも進んでいた可能性がある。
大引けの日経平均は前営業日比86.81円高の50253.91円となった。東証プライム市場の売買高は18億9677万株、売買代金は4兆6995億円だった。業種別では、鉄鋼、その他金融業、パルプ・紙などが上昇した一方で、空運業、陸運業、小売業などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は71.3%、対して値下がり銘柄は25.0%となっている。
個別では、アドバンテ、イビデン、ファナック、TDK、信越化学工業、日東電工、第一三共、ミネベア、ベイカレント、豊田通商、オークマ、伊藤忠、住友商事、三菱商事、SMCなどの銘柄が上昇。
一方、東エレク、ファーストリテイリング、ソフトバンクG、中外薬品、イオン、良品計画、セコム、フジクラ、富士通、エムスリー、KDDI、リクルートHD、ニトリHD、スズキ、三井不動産などの銘柄が下落。