今週は連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として最も注目しているPCE価格指数の9月分が発表される予定で注目材料となる。古い統計ながら、インフレ基調を確認していく。12月連邦公開市場委員会(FOMC)での政策決定材料のひとつとなる。12月1日はサイバーマンデーで米国の消費者動向を判断。その他、ISM製造業で全米製造業動向、ISMサービス業活動指数でサービス業動向を判断していく。
米PCE価格コア指数9月分は8月から低下する公算で、12月利下げを後押しすると見られる。12月ミシガン大消費者信頼感指数は改善が予想されているものの、消費者が依然高止まりしている物価や労働市場への懸念を強めているため、万が一、悪化した場合は、利下げ観測がさらに強まり、ドル売り圧力になると見る。
日本では、植田日銀総裁が講演、記者会見を予定しており、発言で利上げを巡る見解に注目が集まる。
■今週の主な注目イベント
●米国
1日:製造業PMI、ISM製造業、パウエルFRB議長あいさつ
2日:ボウマン米連邦準備制度理事会(FRB)副議長が下院金融サービス委で金融規制に関する公聴会に参加
3日:ADP雇用統計、鉱工業生産、ISMサービス業活動指数
4日:週次失業保険申請件数、ボウマン米連邦準備制度理事会(FRB)副議長が銀行監督に関し講演
5日:PCE価格指数、ミシガン大消費者信頼感指数
●欧州
1日:ユーロ圏製造業PMI
2日:ユーロ圏CPI、失業率
3日:サービスPMI、PPI、ラガルドECB総裁が講演、レーン氏講演
4日:ユーロ圏小売売上高
●加
5日:カナダ失業率
●OECD
2日:経済見通し
●英国
1日:製造業PMI
●日本
1日:植田日銀総裁が講演、記者会見、製造業PMI
5日:世帯支出、先行指数
●中国
1日:レーティングドッグ製造業PMI
3日:レーティングドッグサービスPMI