前日3日の米国株式市場は続伸。ダウ、ナスダックともにマイナス圏でのスタートとなったが、ダウは寄り付き直後にプラスへ転じ、その後は堅調に推移した。取引開始前に発表された11月のADP雇用統計で民間雇用者数が予想外に減少したことを受け、年内の追加利下げへの期待が継続、相場を下支えした。ナスダックは一部ハイテク株の下落が重しとなり、前日終値近辺でのもみ合いが続いた。セクター別では自動車・自動車部品が上昇、テクノロジー・ハード・機器が下落した。米株式市場の動向を横目に、4日の日経平均は続伸して取引を開始した。寄付き後も堅調な展開が続き、為替のドル円が円安方向に推移したことで、輸出関連を中心に買いの手が先行した。半導体関連株や産業用ロボット株が牽引する形で市場全体も終日堅調な値動きとなり、米市場の追い風と円安を背景に安心感が広がった様子だった。
大引けの日経平均は前日比1,163.74円高の51,028.42円となった。東証プライム市場の売買高は21億8294万株、売買代金は5兆7616億円、業種別では卸売業、情報・通信業、証券・商品先物取引業などが値上がり率上位、水産・農林業、電気・ガス業、非鉄金属などが値下がり率上位となっている。東証プライム市場の値上がり銘柄は79.0%、対して値下がり銘柄は17.7%となっている。
個別では、ソフトバンクG, ファナック, ファーストリテ, 東エレク, 信越化, 中外薬, リクルートHD, レーザーテク, TDK, 三菱商, トヨタ, 安川電, ダイキン, 三井物, 豊田通商などの銘柄が上昇。
一方、アドバンテスト, エムスリー, 住友電, 住友ファーマ, 荏原, フジクラ, 浜ゴム, 日ハム, JT, 日電硝, 野村総研, スクリン, 清水建, 古河電, 三井金属などの銘柄が下落。