■NY株式:NYダウは31ドル安 手掛かり難で前日終値近辺で小動き
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は31.96ドル安 47,850.94ドル、ナスダックは51.05ポイント高23,505.14 で取引を終了した。
ダウ、ナスダックともに寄り付き直後にマイナスに転じ、その後前日終値を挟んだ値動き。目立った材料がない中、年内の追加利下げ観測が引き続き相場を下支えしたものの、ここまでの上昇を受けた利益確定の売りも出て小動きな展開が続いた。セクター別では不動産管理・開発が上昇し、小売りが下落した。
フェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)は上昇。 ザッカーバーグCEOがメタバース向けの関連予算を最大で30%削減する計画が伝わったことが好感された。データプラットフォームサービスを手掛けるスノーフレイク(SNOW)は利益見通しが市場コンセンサスを下回り失望売りが広がった。米最大級のディスカウント小売店網を運営するダラー・ゼネラル(DG)は予想を上回る第3四半期決算、通期見通しの引き上げで大幅高。ソフトウエア大手セールスフォース(CRM)は前日の決算を受け上昇、第4四半期の売上高見通しなどが市場予想を上回り、AI関連事業の好調さが材料視された。食品、薬局、ガソリンスタンドなどを展開する大手小売りクローガー(KR)は下落、第3四半期で赤字に転落、販管費など費用増加が響いた。
国家経済会議(NEC)のハセット委員長は、FOXニュースでFRB(連邦準備制度理事会)が来週のFOMCで「25ベーシスポイント程度」の利下げを実施する可能性が高いとの見方を示した。
■NY為替:ドル・円は155円手前まで戻す、調整的な円買いは一巡か
4日のNY市場でドル・円は154円90銭台で推移。先週分新規失業保険申請件数(11/29)は前回実績を下回ったことから、米ドル・円は一時155円05銭まで反発。その後は上げ渋っていたが、154円97銭まで戻している。ユーロ・円は伸び悩み、ロンドン市場で181円11銭から180円40銭まで下落したが、180円70銭まで反発。ユーロ・ドルは1.1652ドルまで売られた後、1.1677ドルまで反発したが、その後1.1653ドルまで値下がり。伸び悩んでいる。
■NY原油:強含みで59.67ドル、一時60.02ドルまで上昇
NY原油先物1月限は強含み(NYMEX原油1月限終値:59.67 ↑0.72)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は、前営業日比+0.72ドル(+1.22%)の59.67ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは58.81-60.02ドル。米国市場の前半にかけて58.81ドルまで下げた後、ウクライナ戦争の継続を警戒して60.02ドルまで反発したが、大幅な供給不足に直面するとの見方は後退し、買いは一服した。通常取引終了後の時間外取引では主に59ドル台後半で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 54.16ドル +0.07ドル(+0.12%)
モルガン・スタンレー(MS) 174.89ドル +1.17ドル(+0.67%)
ゴールドマン・サックス(GS)837.83ドル +1.26ドル(+0.15%)
インテル(INTC) 40.50ドル -3.26ドル(-7.44%)
アップル(AAPL) 280.70ドル -3.45ドル(-1.21%)
アルファベット(GOOG) 318.39ドル -2.23ドル(-0.69%)
メタ(META) 661.53ドル +21.93ドル(+3.42%)
キャタピラー(CAT) 599.15ドル +7.66ドル(+1.29%)
アルコア(AA) 44.01ドル -0.09ドル(-0.20%)
ウォルマート(WMT) 114.84ドル +0.43ドル(+0.37%)