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加藤製作所—最大除雪幅を誇る「スノースイーパ S-580C2」函館空港・釧路空港への納入完了

加藤製作所は4日、国内で唯一同社が製造する空港用ブラシ式除雪車「スノースイーパ S-580C2」を函館空港および釧路空港へ納入したと発表した。
同社は1935年に設立され、建設用クレーンや油圧ショベルなどの製造・販売を行っている。

同機はブラシ式除雪車の中で最大の除雪幅を有し、一度に広範囲を処理できることから、除雪時間の短縮や省人化に寄与する。さらに従来機からエンジンを刷新したことでブラシの回転トルクが向上し、除雪性能が高まっている。

空港の滑走路や誘導路、航空機の待機場では効率的に除雪するため、役割の異なる除雪車両が連携して作業を進める。例えば滑走路では、積雪量が多い場合、まず除雪板を取り付けたプラウ車が雪を滑走路の両側に押しのける。その後スノースイーパが、プラウ車で取り切れなかった雪や氷を車体前方の除雪ブラシで掻き出し、車体後部に搭載したブロワーで滑走路端へ吹き飛ばすことで、効率的で確実な除雪を実現する。これにより、空港の安全な運航を支える。同社のスノースイーパは、除雪ブラシの幅やブロー能力など、作業レベルに応じた複数の機種をラインアップしている。現在、降雪の多い地域を中心に全国数十の空港に配備され、各地で活躍している。

今回納入したS-580C2は車両総重量24,300kg、除雪幅6,000mm(左右ブラシ使用時最大8,000mm)、除雪最高速度40km/hで、エンジンにはカミンズ X-15を搭載する。全長は14,130mm、全幅は回送時4,490mm・作業時6,850mm、全高は3,650mmである。

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