9日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり116銘柄、値下がり109銘柄、変わらず0銘柄となった。
前日8日の米国株式市場は下落。ダウ平均は215.67ドル安の47739.32ドル、ナスダックは32.22ポイント安の23545.90で取引を終了した。ダウ・ナスダックともに上昇して始まるも下落に転じ、その後マイナス圏でのもみ合いとなった。市場は9日から始まるFOMCでは追加利下げを織り込んでいるが、会合後に発表されるFOMCメンバーによる最新の経済見通しや金利予測分布図（ドットチャート）で来年以降の利下げシナリオを見極めたいとするムードが強まった。セクター別では半導体・同製造装置が上昇、家庭・パーソナル用品が下落した。
米株式市場の動向を横目に、9日の日経平均は続伸して取引を開始した。寄付き直後は前日の米国安と若干の警戒感があったものの、国内では輸出関連やハイテクなど一部を中心に買いが先行し、終日安定した値動きとなった。為替も大きな変動は見られず、需給では持ち高整理後の買い戻しの動きが意識されたようだ。市場関係者の間では、年末に向けたポジション調整とする見方もあった。
大引けの日経平均は前日比73.16円高の50655.10円となった。東証プライム市場の売買高は20億4509万株、売買代金は4兆8935億円、業種別ではゴム製品、海運業、医薬品などが値上がり率上位、その他製品、不動産業、パルプ・紙などが値下がり率上位となっている。東証プライム市場の値上がり銘柄は35.2％、対して値下がり銘柄は60.3％となっている。
値上がり寄与トップは東エレクとなり1銘柄で日経平均を約43円押し上げた。同2位はファナックとなり、ソフトバンクG、レーザーテック、ディスコ、塩野義薬、安川電などがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約38円押し下げた。同2位はTDKとなり、任天堂、コナミG、トレンド、ダイキン、ベイカレントなどがつづいた。
*15:00現在
日経平均株価 50655.10(+73.16)
値上がり銘柄数 116(寄与度+273.82)
値下がり銘柄数 109(寄与度-200.66)
変わらず銘柄数 0
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 33590 430 43.12
ファナック 6164 257 42.95
ソフトバンクG 18800 145 29.08
レーザーテック 32910 1150 15.38
ディスコ 49670 2210 14.77
塩野義製薬 2808.5 123.5 12.38
安川電機 5033 222 7.42
イビデン 12930 190 6.35
伊藤忠商事 9544 181 6.05
住友電気工業 7109 168 5.62
第一三共 3470 41 4.11
豊田通商 5121 37 3.71
キッコーマン 1400 20.5 3.43
良品計画 2987.5 46 3.08
京セラ 2162 11.5 3.08
キヤノン 4635 59 2.96
富士フイルム 3307 29 2.91
ネクソン 3811 38 2.54
横浜ゴム 6226 150 2.51
SUBARU 3369 71 2.37
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 55670 -480 -38.51
TDK 2382 -64 -32.09
任天堂 11900 -420 -14.04
コナミG 22700 -325 -10.86
トレンドマイクロ 6820 -291 -9.73
ダイキン工業 19500 -260 -8.69
ベイカレント 6559 -249 -8.32
バンナムHD 4299 -65 -6.52
HOYA 23600 -325 -5.43
テルモ 2349.5 -20 -5.35
信越化 4787 -23 -3.84
中外製薬 8187 -37 -3.71
三井不動産 1765 -34 -3.41
東京海上HD 5546 -58 -2.91
三菱地所 3749 -71 -2.37
オリンパス 2063.5 -15 -2.01
住友金属鉱山 5351 -118 -1.97
資生堂 2271 -57 -1.91
エムスリー 2189.5 -22.5 -1.80
キーエンス 54250 -520 -1.74