10日の米ドル・円は、東京市場では156円94銭まで買われた後、156円56銭まで下落。欧米市場では156円89銭から155円80銭まで下落し、155円94銭で取引終了。本日11日の米ドル・円は主に156円を挟んだ水準で推移か。2026年も1回以上の米利下げが想定されており、米ドル・円は伸び悩む可能性がある。
米連邦公開市場委員会(FOMC)は12月9、10日開催の会合で、主要政策金利を0.25ポイント引き下げることを決定した。2026年については、利下げ1回との見通しを維持した。賛成9、反対3で利下げを決定。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、会合後の記者会見で、「雇用への悪影響を抑えるための措置は十分講じた」、「金利水準は物価圧力を抑制し続けるだけの十分な高さを維持している」との見解を伝えた。市場参加者の間では、来年1-3月期に1回の利下げが行われる可能性が高いとの見方が浮上しているが、インフレ見通しは不透明であるため、FRB議長が交代しても追加利下げを行うことは簡単なことではないとの見方が出ている。