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半導体・AI関連株への持ち高調整の動きが続くかを見極め

 12日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりそうである。11日の米国市場は、NYダウが646ドル高、ナスダックは60ポイント安だった。米連邦準備理事会(FRB)が前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げを決めた。追加利下げを素直に好感する買いが相場を支え、一方で米オラクルの下落がAI関連株への持ち高調整に向かわせた。シカゴ日経225先物(3月限)清算値は大阪比730円高の50930円。円相場は1ドル=155円50銭台で推移している。

 シカゴ日経225先物清算値にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時50930円まで買われる場面もみられ、抵抗線として機能しているボリンジャーバンドの+1σ(50990円)を捉えてきた。この抵抗線を突破してくるかが注目されそうであり、明確に+1σを上抜けてくる局面においては、買い戻しの流れが強まりやすい。

 本日はメジャーSQとなるが、米国株高の流れからSQに絡んだ商いが買い越しになるとみられ、SQ値が上方で決まることで抵抗線として意識されてくるようだと、こう着感が強まる可能性はありそうだ。また、米国では米オラクルが売られたが、東京市場においては前日の時間外での急落で織り込まれている。ただし、半導体・AI関連株への持ち高調整の動きが続くようだと、日経平均株価の重荷になりそうだ。

 そのため、前日に日経平均株価の重荷になったソフトバンクGが下げ止まりをみせてくるかが注目されそうだ。また、海外勢のフローが限られるなか、個別に材料のある銘柄に個人主体の資金が向かいやすいと考えられる。昨夕決算を発表したところでは、ラクスル、ジャパンM&A、アライドアーキ、ビジョナル、酉島製、アインHD、品川リフラ、VALUENEX、GLOE、サムコ、ジェリービーンズG、ダイコー通産、デジタルグリッドなどが注目される。

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