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欧米為替見通し: ドル・円は底堅い値動きか、材料難で失速も下値で買戻し

12日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米金融政策決定の通過で手掛かりが乏しく、積極的なドル買いは入りづらい。ただ、下値ではドルに買戻しが入りやすく、下げづらい展開となりそうだ。

前日の海外市場は米連邦公開市場委員会(FOMC)を消化。連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げを決定したほか、パウエル議長が労働市場への懸念を強調したことがハト派的と受け止められた。それを受け米金利安・ドル安に振れ、ユーロ・ドルは1.1760ドル台に浮上、ドル・円は155円を割り込む場面があった。本日アジア市場で日経平均株価が大幅高となり、リスク選好的な円売りでドル・円は155円半ばを中心に推移した。

この後の海外市場は引き続きFRBの金融政策スタンスを見極める展開となりそうだ。短期国債の購入決定を受けてドル売りが先行する可能性はあるものの、FRBがタカ派姿勢を堅持し、米長期金利の上昇が下支え要因となりやすい。一方で、日銀の利上げ観測は依然残るが、日本の財政悪化懸念による円売り圧力が相殺要因として作用しよう。総じて、ドル・円は155円台半ばを中心としたもみ合い推移となり、下値ではドル買い需要が下支えしそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・特になし

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