15日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり130銘柄、値下がり94銘柄、変わらず1銘柄となった。
前週末12日の米国市場は軟調に推移。ダウ平均は、FRBの追加利下げ期待を好感し、プラス圏で取引を開始した。しかし、ハイテク株の売りが重しとなり失速、下落に転じた。ナスダックは終日軟調な展開。前日決算を発表した半導体大手ブロードコムの急落が響き、AI関連株や半導体セクター全般に売りが波及した。前週末の米株市場を横目に、15日の日経平均は反落してスタート。朝方に下げ幅を広げた後は、50200円付近で横ばい推移となった。値がさハイテク株を中心に売られるなか、日経平均株価は12月のSQ値(50536.54円)を寄り付きから下回ったほか、引き続き日銀の利上げ観測も投資家心理を慎重にさせた。アドバンテ、ソフトバンクGの2銘柄で570円程度の押し下げと指数の重石となっており、日経平均は一時5万円の節目を割る場面も見られた。ただ、TOPIX(東証株価指数)は続伸して終了しており、陸運業・銀行業筆頭に幅広い銘柄に物色が継続。
大引けの日経平均は前営業日比668.44円安の50168.11円となった。東証プライム市場の売買高は22億6473万株、売買代金は5兆1128億円だった。業種別では、非鉄金属、鉄鋼、電気機器などが下落した一方で、陸運業、銀行業、輸送用機器などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は75.7%、対して値下がり銘柄は21.5%となっている。
値下がり寄与トップはアドバンテスト、同2位はソフトバンクGとなり、2銘柄で日経平均を約570円押し下げた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップは日本製鋼所で7.90%安、同2位はイビデンで6.78%安だった。
一方、値上がり寄与トップはリクルートHD、同2位は信越化となり、2銘柄で日経平均を約54円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップはイオンで7.12%高、同2位はJR東日本で4.84%高だった。
*15:30現在
日経平均株価 50168.11(-668.44)
値上がり銘柄数 130(寄与度+259.13)
値下がり銘柄数 94(寄与度-927.57)
変わらず銘柄数 1
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
リクルートHD 8620 308 30.89
信越化 4979 143 23.90
イオン 2452 163 16.35
トヨタ自動車 3350 90 15.04
豊田通商 5344 139 13.94
KDDI 2717.5 33.5 13.44
第一三共 3479 118 11.83
アステラス製薬 2110 55 9.19
塩野義製薬 2742 65.5 6.57
住友不動産 8041 177 5.92
ファーストリテ 57190 70 5.62
トレンドマイクロ 6881 160 5.35
7&iHD 2212.5 42.5 4.26
セコム 5590 63 4.21
東京海上HD 5846 81 4.06
JPX 1790 52 3.48
HOYA 24070 175 2.92
メルカリ 3067 87.5 2.92
三菱地所 3942 84 2.81
キッコーマン 1451 16 2.67
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
アドバンテ 19450 -1335 -356.99
ソフトバンクG 16830 -1065 -213.59
TDK 2243.5 -96 -48.13
ファナック 6075 -240 -40.11
東エレク 31140 -360 -36.10
イビデン 11890 -865 -28.91
フジクラ 17690 -810 -27.07
ダイキン工業 19525 -475 -15.88
レーザーテック 30300 -780 -10.43
村田製作所 3271 -129 -10.35
任天堂 11495 -235 -7.86
SMC 54590 -2300 -7.69
コナミG 22170 -230 -7.69
ディスコ 47700 -1110 -7.42
ソニーG 4139 -42 -7.02
日東電工 3827 -37 -6.18
テルモ 2290 -22.5 -6.02
バンナムHD 4226 -56 -5.62
荏原製作所 3774 -164 -5.48
安川電機 4913 -149 -4.98