15日の米国株式市場は続落。次期連邦準備制度理事会(FRB)議長が率いるハト派寄りの連邦公開市場委員会(FOMC)を期待した買いに寄り付き後、上昇。その後、NY連銀製造業景気指数や住宅市場指数を受けて成長懸念が強まり、相場は下落に転じた。ハイテクセクターのバブル懸念が存続したほか、雇用統計を警戒した売りが重しとなり、終盤にかけても軟調推移し、終了。セクター別では自動車・自動車部品が上昇した一方、テクノロジー・ハード・機器が下落した。米株式市場の動向を横目に、16日の日経平均は続落して取引を開始した。その後、寄付き直後は売り圧力が先行したものの、ドル円相場が円安水準で推移となる中、輸出関連株など一部の買い戻しが見られた。市場では米国の重要経済指標発表を控え、手控えムードが午前の取引全般に影響し、明確な方向感のない展開となった。また、出来高は前日比でやや低調な推移となり、参加者の積極的な取引姿勢に慎重さが見られた。
大引けの日経平均は前日比784.82円安の49,383.29円となった。東証プライム市場の売買高は22億4365万株、売買代金は5兆3138億円、業種別では空運業、パルプ・紙業、水産・農林業が値上がり率上位、非鉄金属、証券・商品先物取引業、鉱業などが値下がり率上位となっている。東証プライム市場の値上がり銘柄は13.4%、対して値下がり銘柄は83.5%となっている。
個別では、テルモ, ダイキン, アステラス製薬, 塩野義, 電通グループ, 日ハム, 武田, 花王, セコム, ヤマハ, 明治HD, JAL, 日清粉G, キリンHD, ディーエヌエーなどの銘柄が上昇。
一方、アドバンテスト, ファナック, ソフトバンクG, ファーストリテ, フジクラ, 信越化, 中外薬, イビデン, 東エレク, 三菱商, 日東電, コナミG, リクルートHD, 住友電, 豊田通商などの銘柄が上昇。