[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;49,413.19;+29.90
TOPIX;3366.24;-4.26
[寄り付き概況]
17日の日経平均は29.90円高の49,413.19円と3日ぶり反発して取引を開始した。前日16日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は302.30ドル安の48114.26ドル、ナスダックは54.05ポイント高の23111.46で取引を終了した。雇用統計の強弱まちまちの結果を受け、寄り付き後、もみ合い。その後、労働市場の減速を警戒した売りが強まり、ダウは下落した。ナスダックは連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ軌道が変わらないとの見方や議会下院が人工知能(AI)インフラを支援する法案を巡り承認に向け進展したことを好感し、終盤にかけ、プラス圏を回復。主要指数は高安まちまちで終了した。
今日の東京株式市場は、やや買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数は高安まちまちだったが、ダウ平均が一時470ドルを超す下げとなった後に下げ渋ったことが東京市場で一定の安心感となった。また、海外市場で米長期金利が弱含みで推移したことも東京市場の株価下支え要因となった。さらに、日経平均は昨日までの続落で1,400円を超す下げとなったことから、押し目待ちや自律反発狙いの買いも入りやすかった。一方、昨日の米株式市場で、ダウ平均や主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。また、18-19日に開かれる日銀金融政策決定会合の結果を見極めたいとして引き続き積極的な買いを見送る向きもあった。さらに、昨日の日経平均が終値で12月3日以来の50,000円円割れとなったことから、相場は調整局面に入りつつあるとの見方もあり、寄り後、日経平均は下げに転じた。なお、取引開始前に発表された10月の機械受注統計は、民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)が前月比7.0%増だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は2.4%減だった。同じく取引開始前に発表された11月の貿易収支は3223億円の黒字だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は592億円の黒字だった。今日はSBI新生銀行が東証プライムに上場した。
セクター別では、海運業、小売業、食料品、パルプ・紙、輸送用機器などが値上がり率上位、鉱業、石油石炭製品、水産・農林業、精密機器、銀行業などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、NEC、キオクシアHD、ファーストリテ、みずほ、第一三共、ゆうちょ銀行、東京海上、アドバンテストなどが上昇。他方、ソニーFG、パナHD、三菱電、三菱重、中外薬、TDK、川崎重、三菱UFJ、INPEX、ソニーG、ディスコ、フジクラ、丸紅などが下落している。