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日経平均は大幅続伸、買い優勢で節目の5万円を回復

 日経平均は大幅続伸。973.55円高の50480.76円(出来高概算10億9358万株)で前場の取引を終えている。

 前週末19日の米国市場でダウ平均は183.04ドル高の48134.89ドル、ナスダックは301.26ポイント高の23307.62で取引を終了。追加利下げを期待した買いが続き、寄り付き後、上昇。ハイテクの上昇も支援要因となったほか、新年度相場に向けた資金流入も観測された。終盤にかけ、株価指数先物や個別取引、それぞれのオプション取引の期限にあたるクアドルプル・ウィッチング・デー絡み、さらに、指数入れ替えなどテクニカルな動きで伸び悩んだものの、概ね終日堅調推移で終了。

 米株市場を横目に、22日の日経平均は前営業日比577.34円高の50084.55円と大幅続伸でスタート。心理的節目の5万円を回復した。その後もじりじりと上げ幅を広げて一時50590円をつけ、高値圏で推移して前場の取引を終了した。日銀の金融政策決定会合を通過した他、米国でのハイテク株高の流れもあり東京市場でも値がさハイテク株の上昇が指数を押し上げた。

 個別では、東エレク、アドバンテス、ソフトバンクG、ファーストリテ、ファナック、フジクラ、レーザーテク、イビデン、ダイキン、ディスコ、住友電、スクリンなどの銘柄が上昇した。

 一方、テルモ、ニトリHD、イオン、任天堂、エムスリー、野村総合研究所、キッコマン、日ハム、バンナムHD、トレンド、ソニーG、良品計画、第一三共、東京海上、オリンパスなどの銘柄が下落した。

 業種別では、非鉄金属、電気機器、石油・石炭製品などが上昇した一方で、陸運業、空運業、食料品などが下落した。

 後場の日経平均株価は、堅調な展開となるか。金利高を受けて銀行株が買われたほか、円安進行で輸出株も堅調に推移しており、後場も好影響が続きそうだ。ただ、今週後半にかけて海外市場は、クリスマス、ボクシングデーのために休場(米国市場は25日のみ休場)となる。海外投資家の資金流入が徐々に減少していくとみられるなか、国内外での重要イベントも通過しており、株式市場で上下のトレンドは発生しにくい見込み。節税対策売りにも一巡感が見られ始めており、これまでの株価低パフォーマンス銘柄のリバウンドなどにも狙いが向かうか注目しておきたい。

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