前週末19日の米国市場は概ね終日堅調推移で終了。追加利下げを期待した買いが続き、ハイテクの上昇も支援要因となったほか、新年度相場に向けた資金流入も観測された。終盤にかけ、株価指数先物や個別取引、それぞれのオプション取引の期限にあたるクアドルプル・ウィッチング・デー絡み、さらに、指数入れ替えなどテクニカルな動きで伸び悩む場面も見られた。米株市場を横目に、本日の日経平均は大幅続伸でスタート。心理的節目の5万円を回復すると、前場はじりじりと上げ幅を広げた。その後は上値の重い展開が続き、50400円付近で横ばい推移となった。日銀の金融政策決定会合を通過した他、米国でのハイテク株高の流れもあり東京市場でも値がさハイテク株の上昇が指数を押し上げた。また、金利高を受けて銀行株が買われたほか、円安進行で輸出株も堅調に推移した。ただ、今週後半にかけて海外市場は、クリスマス、ボクシングデーのために休場(米国市場は25日のみ休場)となる。海外投資家の資金流入が徐々に減少していくとみられるなか、国内外での重要イベントも通過しており、積極的に買い進む動きは限定的だった。
大引けの日経平均は前営業日比895.18円高の50402.39円となった。東証プライム市場の売買高は20億8310万株、売買代金は5兆141億円だった。業種別では、非鉄金属、電気機器、機械などが上昇した一方で、陸運業、空運業、その他製品などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は48.0%、対して値下がり銘柄は48.5%となっている。
個別では、東エレク、アドバンテス、ソフトバンクG、ファーストリテ、ファナック、フジクラ、レーザーテック、イビデン、ダイキン、ディスコ、住友電、スクリンなどの銘柄が上昇した。
一方、テルモ、ニトリHD、イオン、任天堂、エムスリー、キッコーマン、バンナムHD、トレンド、ソニーG、良品計画、第一三共、東京海上HD、などの銘柄が下落した。