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22日の香港市場概況:ハンセン指数は4日続伸、ポジション調整で上値重い

週明け22日の香港市場は4日続伸。主要89銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比111.24ポイント(0.43%)高の25801.77ポイントと4日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も38.45ポイント(0.43%)高の8939.68ポイントと続伸した。

前週末の米国市場でハイテク株が買われた流れを引き継ぎ、香港市場でもテクノロジー関連銘柄を中心に買いが優勢となった。ただ、今週後半に香港市場が休場を控える中、利益確定やポジション調整を目的とした売りも一部に出ており、上昇幅は限定的だった。買いと売りが交錯する中での堅調推移が目立った展開だった。

ハンセン指数の構成銘柄では、テクノロジー・ハードウェア関連が買われ、中芯国際集成電路製造(SMIC)(0981/HK)が6.0%高、ジージン・マイニング・グループ(2899/HK)が5.2%高、ポップマート(9992/HK)が4.6%高となった。米国ハイテク株の上昇やAI関連事業の成長期待が買いを後押しした。加えて、政策支援観測や資本市場改革への期待がテクノロジー分野に対する選好を強めた形となった。

半面、医薬・バイオ関連の下げが目立ち、ウーシー・バイオロジクス(2269/HK)が3.1%安、ウーシー・アップテック(2359/HK)が2.9%安、イノベント・バイオロジクス(1801/HK)が1.7%安となった。薬価抑制政策や収益性の懸念が継続する中、投資家心理の冷え込みが売りを誘った。加えて、医療関連の一部企業に対する当局の監視強化報道も投資家のリスク回避姿勢を強めたことが背景とされる。

公益・インフラ関連も売り優勢となり、恒隆地産(0101/HK)が2.2%安、香港中華煤気(0003/HK)が1.8%安、MTR(0066/HK)が0.5%安。金利高止まりにより安定配当銘柄への魅力が後退し、利回り面での相対的な優位性が薄れたことが売り材料となった。その他では、小売や不動産セクターの一部にも利益確定売りが波及した。

中国本土市場も4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.69%高の3917.36ポイントで取引を終了した。

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