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アノマリー意識から中小型株での値幅取り狙いも

 25日の日本株市場は、やや買い先行で始まった後はこう着感が強まる相場展開になりそうだ。24日の米国市場は、NYダウが288ドル高、ナスダックは51ポイント高だった。NYダウは史上最高値を更新。年末年始のクリスマスラリーが意識されるなかで景気敏感株を中心に買われた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円高の50440円。円相場は1ドル=155円90銭台で推移している。

 シカゴ日経225先物清算値にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。ただ、米国市場は短縮取引で、25日はクリスマスの祝日で休場になるため、海外投資家の資金流入は限られることで、薄商いのなか短期的な売買が中心になろう。昨日の東証プライムの売買高は17億株台と2カ月ぶりの低水準だった。

 日経225先物はナイトセッションで開始直後につけた50270円を安値にリバウンド基調を強めており、一時50500円まで買われる場面もみられた。ただ、25日線とボリンジャーバンドの+1σ水準での推移が続いており、このレンジ突破を狙った動きは期待しにくいところである。もっとも、米国市場の引け味の良さから休場明け後の上昇が期待されやすく、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。

 物色の流れとしては半導体・AI関連株への関心は根強いであろう。アノマリーとしては個人投資家中心の商いになることで、新興市場の中小型株での短期的な値幅取り狙いの動きが活発化しやすい傾向にある。クロース250指数は8月半ば以降、25日線に上値を抑えられる形で下落基調が続いている。足もとのリバウンドで25日線を捉えてきており、同線を明確に上抜けてくるようだと、アノマリー意識から中小型株での値幅取り狙いに向かわせる可能性はありそうだ。

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