前日24日の米国株式市場は続伸。ダウ平均株価、S&P500種指数は過去最高値を更新した。クリスマス休日を控えた調整で、寄り付き後、まちまち。その後、直近の週次新規失業保険申請件数の結果を受け労働市場の悪化懸念が後退。短縮取引となる中、クリスマスラリー入りで終盤にかけて上げ幅を拡大した。米株市場を横目に、本日の日経平均は反発して取引を開始した。朝方の買い一巡後はじりじりと上げ幅を縮小する展開となり、前引けにかけて一時マイナス圏に転落。その後も強弱入り混じる展開となり、前日終値付近でもみあって取引を終了した。米株高を受けて買い先行で始まったが、新たな手掛かりに乏しく年末接近で利益確定や持ち高調整の売りが上値を抑えた。また、クリスマス休暇の外国人投資家も多いとみられ、昨日に続き今日も積極的な買いは限定的となるとの見方もあった。テクニカル的にも日経平均は昨日までの3日間、50500円を超えた水準で売りに押される展開となったことから、上値での売り圧力の強さが意識されている。
大引けの日経平均は前営業日比63.69円高の50407.79円となった。東証プライム市場の売買高は13億3721万株、売買代金は2兆9824億円だった。業種別では、パルプ・紙、金属製品、不動産業などが上昇した一方で、非鉄金属、繊維製品、鉱業などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は72.5%、対して値下がり銘柄は24.2%となっている。
個別では、東エレク、ディスコ、TDK、ソニーG、ファナックが堅調。任天堂、コナミG、バンナムHD、第一三共、塩野義、トヨタ自動車、豊田通商、KDDI、味の素などが上昇した。
一方、アドバンテやレーザーテック、ファーストリテ、イビデン、日東電、良品計画、ニトリHD、リクルートHD、フジクラ、住友鉱、富士通、日立、富士フイルムなどが下落した。