26日の日本株市場は、こう着感が強まる相場展開になりそうだ。25日の米国市場は、クリスマスの祝日で休場だった。海外勢が不在のなかで手掛かり材料に欠ける状況であり、積極的な売買は手控えられやすいとみられる。個人投資家主体の取引になりやすく、中小型株での短期的な値幅取り狙いに向かわせそうである。
日経225先物はナイトセッションで日中比30円安の50490円だった。ただ、閑散な取引であり、狭いレンジでの推移である。昨日の東証プライムの値上がり銘柄数は7割を超えていたものの、売買高は13億株台、売買代金は3兆円を割り込む薄商いだった。本日も引き続き薄商いが続くことが見込まれる。
ただし、本日は権利付き最終日となるほか、節税対策の売りも一巡することになる。クリスマス明けの米国市場の上昇が期待されるなかで、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうであり、先物市場で先回り的な動きもありそうだ。また、ソフトバンクGが12月末基準で1株を4株に分割するほか、伊藤忠、ブリヂストン、住友不動産なども分割を実施する。分割によって投資へのハードルが切り下がることも、個人投資家の投資意欲を高めよう。
日経平均株価は25日線とボリンジャーバンドの+1σ(50613円)水準での推移が続いている。ただ、+1σ寄りで推移していることもあり、50500円台を回復してくる局面では+1σ突破を狙った先物主導の動きとなる可能性はありそうだ。また、海外勢が不在のなかで物色は個人投資家主体の中小型株での値幅取り狙いの動きが目立ってきた。グロース250指数は足もとのリバウンドで25日線を上抜けてきており、中小型株での値幅取り狙いに向かわせそうだ。