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インタートレ Research Memo(5):2025年9月期は損失計上も、主力の金融ソリューション事業が収益を下支え

■インタートレードの業績動向

1. 2025年9月期の業績概要
2025年9月期の連結業績は、売上高1,836百万円(前期比0.7%減)、営業損失8百万円(前期は80百万円の利益)、経常損失213百万円(前期は159百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失145百万円(前期は97百万円の損失)となった。期初予想では増収並びに経常利益を除いて利益計上を見込んでいたが、売上高は予想の2,160百万円に対して達成率85.0%、各段階損益はいずれも損失計上、経常損益は予想に対し損失が拡大した。

売上高では、金融ソリューション事業が同2.0%増収となったものの、ビジネスソリューション事業は同13.5%減収、ヘルスケア事業は同0.6%減収となった。金融ソリューション事業は、大口顧客からのライセンス利用料収入の減収やWeb3※関連事業の受注の遅れがあったものの、東証における「arrowhead4.0」の運用開始に伴うエンハンス対応の受注や、既存顧客からの受注増があったことで増収につながった。またヘルスケア事業では「ITはなびらたけ」製品の機能性表示食品の届出が完了し新製品をリリースしたが、一方で市場投入までのブランク期間で旧製品の買い控えもあり前期並みで着地した。ビジネスソリューション事業はSIサービスの増収があった一方で、主力の「GroupMAN@IT e2」において期初予想時に見込んでいた案件受注が遅れたこと等から減収となった。

※ ブロックチェーン技術を基盤とした分散型インターネットのことで、次世代インターネットとも呼ばれる。

損益面ではビジネスソリューション事業の減収が響いた。受注を計画していた案件への対応に向けて人材確保を進めていたが後手となり、結果として受注が遅れコストが先行した。ほかにも他案件で、開発工数増加等により2025年9月期は計画どおり進まず損失計上したことで、全体で営業損失となった。その他損益に関しては、関連会社のデジタルアセットマーケッツへの増資により持分変動利益63百万円を計上した一方、デジタルアセットマーケッツ及びAndGoの持分法による投資損失203百万円を計上したことで経常損失、最終損失となった。

2. 事業セグメント別業績
(1) 金融ソリューション事業
売上高は1,473百万円(前期比2.0%増)、セグメント利益393百万円(同5.6%減)であった。売上面では大口顧客からのライセンス利用料収入の減少のほかWeb3関連での計画遅れといったマイナス要因があった一方で、東証での「arrowhead4.0」の運用開始に伴うエンハンス対応の受注のほか、Windows10の保守切れに伴う顧客端末のリプレイス等、既存顧客からの案件受注が業績面を支えた。Web3関連事業についてはデジタルアセットマーケッツでのサイバーレジリエンスサービスである「デジタルシェルター」の案件受注が期初予想の目標としていた水準に至らなかった。大手企業のサイバー被害が大きく報道されるなど、企業の情報セキュリティへの関心が高まった時期と重なったこともあり、大手企業からも引き合いがあったが、デジタルアセットマーケッツの顧客対応力等の問題により受注は一部に限定されたようだ。今後の課題として対策が急がれる。利益面では案件稼働に伴ってハードウェア売上が増加した一方で、利益率の高いライセンス利用料の割合低下を主因に前期比減益となった。

(2) ビジネスソリューション事業
売上高258百万円(前期比13.5%減)、セグメント損失30百万円(前期は20百万円のセグメント利益)であった。売上面ではSIサービスが堅調で増収となった一方、主力の経営統合管理プラットフォーム「GroupMAN@IT e2」に係る既存顧客からの案件受注が前期比減少したことや、期初予想時点で見込んだ案件受注が遅れたことにより減収となった。損益面では減収に加えて、案件受注を見込んだ人材確保に伴う人件費や受注案件の開発工数増加といった理由で損失計上となった。

(3) ヘルスケア事業
売上高104百万円(前期比0.6%減)、セグメント損失51百万円(前期は51百万円のセグメント損失)であった。「ITはなびらたけ」サプリメントの機能性表示食品の届出手続きが完了し、新製品「エストロリッチ ピュア」を2025年7月から販売開始したが、リリースまでのブランクで旧製品の買い控えがあったこともあって大きな飛躍までには至らず、損益面を好転させることはできなかった。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬 智一)

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