15日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■衆院解散は織り込まれ持ち高調整の動き
■東宝、3Q営業利益 13.8%増 600億円
■トヨタ自「bZ4X」改良快進撃、3カ月で1万台超受注
■衆院解散は織り込まれ持ち高調整の動き
15日の日本株市場は利食い優勢の流れになるものの、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。14日の米国市場は、NYダウが42ドル安、ナスダックは238ポイント安だった。カタールの空軍基地に駐留する隊員の一部に対し、同基地から退去するよう勧告が出されたとの報道をきっかけに、地政学的リスクが警戒された。また、米連邦準備制度理事会(FRB)の独立性を巡る不透明感なども重荷になった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比260円安の54080円。円相場は1ドル=158円20銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。もっとも米国市場の下落の影響というよりは、日経225先物はナイトセッションで開始後ほどなくして53680円まで下げ幅を広げる場面もみられている。高市首相は昨夕、23日召集の通常国会の早期に衆院を解散する意向を与党幹部に伝えたことで、いったん衆院解散観測を手掛かりとした物色は織り込まれた形となり、持ち高調整の動きとみられる。
日経平均株価は3日間で3200円超の上昇をみせており、前日には54500円台に迫る場面もあった。ボリンジャーバンドの+3σ(54520円)を捉えるなかでテクニカル面での過熱感は警戒されやすいところでもあり、過熱を冷ます形での一服が意識されそうだ。また、米国ではエヌビディアなどハイテク株の下げが目立っている。米中関係の不透明感も重荷になっているとみられ、指数インパクトの大きい値がさハイテク株には利益確定の売りが入りやすいと考えられる。
もっとも、+2σ(53298円)に接近する局面では、政策期待からの押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。また、米国では決算シーズンに入ってきたが、バンク・オブ・アメリカは予想を上回る決算内容だったが売られており、決算反応を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいところである。日経平均株価のこう着感が強まる局面では、中小型株での値幅取り狙いのスタンスに向かわせそうである。グロース250指数は200日線に上値を抑えられているが、75日線が支持線として機能してくると、リバウンド機運が高まりそうだ。
■東宝、3Q営業利益 13.8%増 600億円
東宝が発表した2026年2月期第3四半期の連結業績は、営業収入が前年同期比20.2%増の2813億6600万円、営業利益は同13.8%増の600億9200万円だった。IP・アニメ事業では、「僕のヒーローアカデミア」「呪術廻戦」「薬屋のひとりごと」「ハイキュー!!」「SPY×FAMILY」「Dr.STONE」「怪獣8号」等、製作出資したTOHO animation作品の国内外の配信利用、各種配分金収入が大きく貢献した。「呪術廻戦」「ハイキュー!!」に加え、「ゴジラ」等の国内外における商品化権収入が伸長した。
■前場の注目材料
・日経平均株価は上昇(54341.23、+792.07)
・米長期金利は低下
・米原油先物相場は上昇(62.02、+0.87)
・高市早苗内閣による防衛費増額などの経済政策
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・マツダトヨタ系からEV駆動装置の調達検討、知見を蓄積
・ホーチキ大型ビル防災遠隔監視、省人化システム
・SOMPOHD社長・奥村幹夫氏、再保険など海外基盤拡大
・トヨタ自「bZ4X」改良快進撃、3カ月で1万台超受注
・ミツバ社長・日野貞実氏、インド市場に積極投資
・スズキインドに多目的電動台車の共創拠点、現地新興と連携
・ツガミ工作機械4社、12月受注12%増、北米・アジア好調
・CYBERDYNE重筋作業用装着ロボ、65%薄型化、腰負担軽減
・コマツホイールローダー2種発売、高出力エンジン搭載
・山善間接材の品数5倍に、鉄道・造船など照準
・NITTOKU社長・笹沢純人氏、巻線機、ロボ・スマホ需要増
・パワーエックス蓄電システムが関西電力に採用
・アルプスアルパイン分解能2倍の地磁気センサー
・西部ガスHD社長・加藤卓二氏、海外エネ「3本目の柱」に
・東ソー炭化水素系電解質ポリマー材を開発、水素製造向け
・住友林業中央日本土地建物と、米に複合物流施設、来年4月完工
・第一三共緊急避妊薬をOTCで発売
・田建設トンネル掘進中の土質を即判別、新システム
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 12月国内企業物価指数(11月:前年比+2.7%)
<海外>
・特になし