日経平均は大幅続伸。1562.13円高の57926.07円(出来高概算13億9623万株)で前場の取引を終えている。
9日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は20.20ドル高の50135.87ドル、ナスダックは207.46ポイント高の23238.67で取引を終了した。国家経済会議(NEC)のハセット委員長が若干低い雇用者数を想定すべきと警告したため、警戒感に寄り付き後、下落。ナスダックは金利先安観を受けた買いが強まったほか、人工知能(AI)を巡る懸念後退でソフトウエアや半導体が回復、買いに転じた。終日堅調に推移し、ダウもプラス圏を回復し過去最高値を更新し終了。セクター別ではソフトウエア・サービス、半導体・同製造装置が上昇した一方、保険が下落した。
米株式市場の動向を横目に、10日の日経平均は448.07円高の56812.01円と続伸して取引を開始した。前日の米株高や国内の政局安定を背景に、寄付きからリスク選好の動きが鮮明となり、衆院選を経て政権基盤を固めた高市首相による成長戦略への期待感が市場を席捲している。「責任ある積極財政」を掲げる新政権下で、先端技術や危機管理への投資が加速するとの見方が強まり、日経平均は目先筋の利食い売りをこなしながら一貫して水準を切り上げた。市場では、米ハイテク株高の流れから半導体関連やソフトウェア銘柄に強気な買いが入ったほか、AIインフラ需要を背景とした電線・資本財セクターも急騰。値上がり銘柄数は全体の約9割に達し、極めて高い熱量を帯びている。
個別では、ソフトバンクG、アドバンテスト、ファーストリテ、東エレク、フジクラ、TDK、信越化、ディスコ、日産化、コナミG、イビデン、KDDI、リクルートHD、京セラ、三菱商などの銘柄が上昇。
一方、レーザーテク、豊田通商、味の素、ルネサス、日立、資生堂、TOTO、コマツ、日電硝、ローム、日ハム、クラレ、JT、JR東日本、大阪ガスなどの銘柄が下落。
業種別では、その他金融業や不動産業、銀行業、証券・商品先物取引業が上昇率で目立ち、幅広いセクターで買いが進んでいる。特にその他金融業は上昇率が高く、前場の相場を牽引した。また保険業やサービス業も堅調に推移し、全体として上昇基調が明確な前場となった。
後場の日経平均は、58000円の大台を意識した展開が予想される。前場は高市政権の成長戦略への期待から、利食い売りを飲み込む異次元の買いが入り史上最高値を更新。この強い需給を背景に、後場も一段の上値を試す可能性が高い。一方で、米国の重要指標発表を控え、短期間での急騰による達成感や過熱感からポジション調整の売りも出やすいだろう。国内決算発表を見極める姿勢もあり、中盤は膠着感を強める場面も想定されるが、海外勢の本格買いへの期待は根強く、大台突破を見据えた強含みの推移が続くとみられる。